アメリカン・コミックスの単行本を紹介していくブログ。現在仕込み中につき仮営業。
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2021/01/01(金)00:01
The Ultimates 2 - Volume 1: Gods and Monsters
Ultimates 2 - Volume 1: Gods and MonstersMark Millar
Bryan Hitch

Marvel 2006-09-20
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■The Ultimates 2 - Volume 1: Gods and Monsters
■作:Mark Millar/画:Bryan Hitch
■152ページ/カラー/ソフトカバー/9ドル99セント/ISBN:978-0785110934

 マーベル・コミックス社の古典的ヒーローチーム「アベンジャーズ」を21世紀的な視点で再構成する「アルティメイツ」シリーズの1冊。

 本単行本は全13号/単行本全2巻が刊行された『The Ultimates』に続く第2シリーズ『The Ultimates 2』の第1巻目。『The Ultimates 2』第1~6号までを収録。ライターは前シリーズに引き続きマーク・ミラー、アートもブライアン・ヒッチが引き続き担当している。

 なお『The Ultimates 2』自体は全13号+アニュアル2冊の全15号が刊行されているが、アーティストのヒッチの遅筆もあってか、刊行までには2年以上がかけられている(第1号は2004年末に店頭に並んだのだが、最終号が出たのは2007年5月頃)。

 物語は前シリーズラストから1年後が舞台。キャプテン・アメリカを筆頭に華々しく活躍を続けるアルティメッツだが、チーム内の裏切者によって、シールドがブルース・バナー(ハルク)を捕らえていることがマスコミにリークされる。
 100人以上を殺害したハルクを死刑にせよとの世論が高まる一方、雷神ソーが、実は精神病院を脱走した誇大妄想の患者であるとの疑惑も高まっていく。クイックシルバー&スカーレットウィッチの参加、それと入れかわるようにアルティメッツを去るハンク・ピム。それはそれとして、恋人ブラックウィドーにアイアンマン・スーツを作ってやって空中デートでキャッキャウフフするトニー・スターク。
 緩やかに張られていく破滅への伏線は、次巻『The Ultimates 2: Grand Theft America』(いうまでもないが、タイトルは人気ゲームからの引用だ)にて収束していくこととなる。

 内容的には、「21世紀のアベンジャーズ」のコンセプトに忠実に、当時の時勢的な流れも汲んでおり、キャプテン・アメリカがアラブ系テロ組織の人質救出作戦に参加したり、大量破壊兵器を保有する中東某国に超人兵士軍団が乗り込んだりといった描写もあり。

 2011年現在の目で見ると、意気揚々と中東のテロ国家から核ミサイルを回収していくキャプテン・アメリカらの姿(この世界では大量破壊兵器は“存在していた”のだ)には苦笑いが浮かぶが、ライターのマーク・ミラーは刊行当時のインタビューで、アメリカが核攻撃を受けることを本気で心配していたりもしたので、まあ、そうしたスタンスだった人間が書いた作品であることは踏まえて読むといいかも知れない。
  
  
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2021/01/01(金)00:02
Ultimate Fantastic Four Vol. 1 : The Fantastic
Ultimate Fantastic Four Vol. 1 : The Fantastic (Ultimate)Brian Michael Bendis Mark Millar Adam Kubert

Marvel 2007-07-18
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■Ultimate Fantastic Four Vol. 1 : The Fantastic
■作:by Brian Michael Bendis, Mark Millar/画:Adam Kubert
■144ページ/カラー/ソフトカバー/12ドル99セント/ISBN:9780785113935

 マーベルのいわゆる「アルティメット」レーベルにて、現代的に再創造された『ファンタスティック・フォー』の物語。

 当時の人気ライターであるブライアン・マイケル・ベンディス&マーク・ミラーがシナリオを、ベテランのアダム・キューバートがアートを担当という、横綱相撲な布陣を用意しての第1巻。

 類稀なる科学の才能を持ち、平行世界N-ゾーンの存在をも予見していた少年リード・リチャーズ。体育会系な父親からは疎んじられつつも、気の良い友人ベン・グリムらに勇気付けられ、科学の道を邁進していった彼は、学校の科学発表会で自作の物質転送機を展示し、衆目を集める。この発表が、アメリカ中の天才少年たちを集めたシンク・タンクの目に留まったことで、リードはニューヨークの中心にある科学の殿堂「バクスター・ビル」に招かれ、N-ゾーンの研究を進めて行くこととなるのだった。

 数年後、同じバクスター・ビルで研究にいそしむビクター・ヴァン・ダムとの協力で、大型の物質転送機を完成させたリードは、長距離転送の実験を行うが……といったあたりが、まあ、第1巻の前半の流れ。

 で、この「実験」で生じた「事故」により、リードと仲間たちが超能力を得、最初の冒険を繰り広げるのが後半の展開になる。オリジナルの『ファンタスティック・フォー』第1号に倣い、最初の敵はモールマンと怪獣軍団になっている。


 オリジナルの『ファンタスティック・フォー』では、こめかみに白髪が混じり、手にはパイプを持つ中年男性として描かれていたリードが、メガネでギークなティーンエイジャーという、まあ、コミックの読者が親しみを持てるキャラクターに改変されているのが、本作の最大の特徴だろう。

 そのリードの変更に合わせ、ベン、スー、ジョニーといったリードの仲間たちも年齢が下げられ、必然的に、後のDr.ドゥームである、ビクター・ヴァン・ダムも、ティーンエイジャーかそこらの若者になっている(個人的にはドゥームは若返ると威厳がなくなるような気もするが)。

 チームメンバーが若返る一方で、スーとジョニーの父親であるフランクリン・ストーム博士が、リードらの保護者役として配されており、リードらを諭し導く役割を担っているのは、個人的にはいい改変だと思った。

 本単行本は『アルティメット・ファンタスティック・フォー』#1-6を収録。そんなに厚くなく、1話あたりも割合にサクサク読み進められるので、やや物足りないかも。

 ああ、ちなみに表紙では各メンバーがファンタスティック・フォーの揃いのコスチュームに身を包んでいるけれど、いわゆる「活躍想像図」であって、本編では第21号(単行本にして5巻目)までは、「ファンタスティック・フォー」というチーム名や、コスチュームなどは登場しなかったりする。
  
  
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適当にアメリカン・コミックスの単行本を読む男。
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