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2002/01/01(火)00:01
Batman: Face the Face
Batman: Face the FaceJames Robinson Patrick Gleason

DC Comics 2006-09-06
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■Batman: Face the Face
■作:James Robinson/画:Leonard Kirk、Don Kramer、Patrick Gleason他
■192ページ/カラー/ソフトカバー/14ドル99セント/ISBN:1401209106

 2005年のDCコミックス社のメガ・クロスオーバー『インフィニット・クライシス』後、各オンゴーイング・タイトルにて展開された「ワン・イヤー・レーター」イベント(『インフィニット・クライシス』終了の時点から「1年後」に時間が飛び、その間に変化した世界を提示する、という具合な企画)として展開されたストーリーアーク。

『Detective Comics』第817~-820号と『Batman』第651~654号に掲載された全8話を収録。

 ライターは「王道かつ、意外性のある物語」「着地点に向け、着々と伏線を張りつつ展開させる技量」「忘れていたキャラクターを意外な形で再登場させるマニアックさ」「微妙なキャラクターをアッサリ殺す」などの作風で知られるジェームズ・ロビンソン。

 インフィニット・クライシス事件後、バットマンは己を見つめ直すため、ディック、ティムらと共に1年間ゴッサムを離れることとした(※この話は『52』マキシシリーズにて書かれる)。彼が不在の間のゴッサムの守護者として選ばれたのは、整形手術により元の容貌を取り戻したハーヴェイ・デント(元トゥーフェイス)だった。

 旅立つ前にバットマンから直々に格闘術を手ほどきされたデントは、期待通りにゴッサムの平和を守っていく。

 そして、1年後。バットマン&ロビンは帰還し、デントは肩の荷を下ろしたかに見えた。だが、バットマンらの帰還と前後して、ゴッサムのB級ヴィランたちが何者かに殺害されるという事件が起きる。被害者の1人マグパイの遺体を調査したバットマンは、彼女がかつてトゥーフェイスが使用していた、特異な自動拳銃によって殺害されたのだと結論する。

 果たして、一連の事件の犯人は、ハーベィ・デントなのか……?

 といった具合なストーリー。

 8話分のページを過不足なく使いつつ、じっくりとしたペースでラストまで読ませる語り口が頼もしい1冊。ジェームズ・ロビンソンのファンのみならず、ハーヴェイ・デントのファン(中盤、丸々1話をかけて、デントが自身の悪の半身であるトゥーフェイスと語り合う回なんかもあり)、あるいは「それなりにボリュームがあって1冊で完結している話」「必要以上の予備知識を必要としない本」などを求めている方にお勧め。

 ロビンソンファンにはおなじみ、「アッサリ退場させられるB級ヴィラン」も健在で、今回はKGビースト、マグパイ、ベントリロキスト&スカーフェイス他が犠牲となる。合掌。

 一方で、私立探偵ジェイソン・バード(バーバラ・ゴードンの元ボーイフレンド)を再登場させたり、とあるゴールデンエイジのキャラクターの「孫」が新キャラクターとして登場したりと、ロビンソンらしいキャラクターの使い方もニヤリとさせられる。

 またそういった本筋とは別に、本作のラストでは、ブルース(バットマン)が、両親を失ったティム(3代目ロビン)を養子として引き取るという、バットマンの歴史においてそれなりに重要な出来事が描かれるため、ロビンファンも押さえておくべき1冊だろう(まあ、ほんの3ページだが)。

 作中のブルースのセリフによると、彼は当初ディック(初代ロビン)の時のように、ティムを「被後見人(ward)」(法的には家族ではない)として引き取ろうとしたのだが、法律が改正されたために「被後見人」にすることができず、「養子」にしたのだとか。

 余談ながら、ディックはこの話の書かれる5年ほど前、『Batman: Gotham Knights』第17号[2001/7]の作中で、正式にブルースの養子になっているので、「贔屓だ」などといわないように(ジェイソン? 知らんがな)。
  
  
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