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2019/01/01(火)00:03
Spider-Man: Torment
Spider-Man: Torment (Spider-Man (Graphic Novels))Todd McFarlane

Marvel 2011-11-30
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■Spider-Man: Torment
■作・画:Todd McFarlane
■144ページ/カラー/ソフトカバー/15ドル99セント/ISBN:9780785162186

 1990年に創刊された『スパイダーマン』誌の最初のストーリーライン、「トーメント」全5話を収録した単行本(の、新版単行本)。

 ちなみにこの『スパイダーマン』誌は、当時のスーパースター・アーティスト、トッド・マクファーレンがライター、アート(ペンシル&インク)双方を担当するというコンセプトで創刊された雑誌になる。

 同誌はまた、「単行本にしやすい、数話で完結する独立したストーリーラインを」というコンセプトも盛り込まれていたそうで、本話「トーメント」も、全5話完結と、正にそのコンセプトを反映させた物語となっている。

 ――まあ、マクファーレンが同誌の作家に就任していた期間は1年4ヶ月ほどで、そうした「単行本にしやすい」ストーリーラインは、この「トーメント」と、ウルヴァリンがゲスト出演する「パーセプション」全5話の2本が描かれただけだったが。

 余談ながら「パーセプション」は、「単行本化しやすいストーリー」として送り出されながら、長らくマーベルから単行本が出されていなかったのだが(Amazon.co.jpで検索かけた所、1995年に「Boxtree Ltd」という会社から単行本化されていたようだが詳細は不明)、2012年6月に、ようやく単行本化される運びとなった。

Spider-Man: Perceptions
Spider-Man: PerceptionsTodd McFarlane

Marvel 2012-06-20
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 ……まあ、ハードカバー版なのだが。

『トーメント』に話を戻すと、この話の大雑把なあらすじは「ニューヨーク市の下水道を舞台に、ブードゥーの女呪術師カリプソの術で操られたリザードと、カリプソの毒にやられたスパイダーマンが、混濁した意識で血みどろの戦いを繰り広げる」といった具合になる。

 物語は、倒されても倒されても復活するリザードとスパイダーマンの泥臭い(下水臭い、といい換えるべきか)バトルに終始しており、「巧みな伏線」とか「心に訴えかける主題」なんてのは期待すべき作品でないことはあらかじめいっておく。

 ただ、この時期のトッド・マクファーレンの絵は、そうした構成的な面白さ以上に雄弁な、ある種の過剰なパワーを描線に宿らせている。なんというか、「書きたい物語」よりも、「描きたいシーン」が先にある、とでもいおうか。クライマックス、コスチュームがボロボロになったピーターが、逆上してリザードに向かっていくシーンは、1990年代当時に見て以来、今も脳裏に焼き付いている、怒濤の勢いに満ちた絵だと思う。

 そういったわけで、「脂の乗りきった時期のトッド・マクファーレン」の奔放なアートを楽しみたい人に。
  
  
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