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2004/01/01(木)00:01
Deadpool Classic vol. 1
Deadpool Classic - Volume 1Fabian Nicieza, Joe Kelly, Mark Waid
Joe Madureira, Rob Liefeld

Marvel 2008-05-07
売り上げランキング : 27463


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■Deadpool Classic vol. 1
■作:Fabian Nicieza、Mark Waid、Joe Kelly/画:Rob Liefeld、Joe Madureira、Ian Churchill、Ed Mcguinness他
■264ページ/カラー/ソフトカバー/29ドル99セント/ISBN:9780785131243

 デッドプールの過去の作品を収録していく「クラシック」レーベルの単行本。表紙は、デッドプール初登場の『ニュー・ミュータンツ』第98号の表紙をデッドプールだけ切り抜いて、デジタル彩色したもの。

 これさえあれば、初期のデッドプールの流れはおおよそ掴める1冊。ジョー・マドレイラやイアン・チャーチルら、1990年代末から2000年代初頭にかけて精彩を放っていたアーティストの初期の作品が見られるのも嬉しいところ。

 収録作品は、以下。

・New Mutants (1983) #98:デッドプール初登場の巻。この号でのデッドプールは、謎の男ミスター・トリバーに雇われ、ニュー・ミュータンツの指導者ケーブルを暗殺しようとする傭兵として登場。ニュー・ミュータンツ各メンバーの能力に合わせた武器を駆使して戦う、ちょい知的な(ズルい)立ち回りを見せている。この号はまた、ドミノ(ケーブルの恋人)、ギデオン(不死社の一団エクスターナルズの指導者)の2人の初登場号でもある。――後にこのドミノはデッドプールがスパイとして潜入させた恋人のコピーキャットであることが判明するので、厳密には初登場ではなくなるのだが。
 当時の『ニュー・ミュータンツ』誌は、『X-フォース』誌にタイトルを変えてリニューアルされることが決定しており、新展開に供えて様々な伏線、新キャラクターを配置していた時期。なので、この第98号だけ読んでも割と尻切れトンボな感じではある(『X-フォース・クラシック』なんてのは出ないものだろうか?)。

・Deadpool (1993) #1-4:初期の『X-フォース』誌で人気悪役として活躍したデッドプールは、1993年に悪役ながら初のミニシリーズを獲得する。このミニシリーズは、「Deadpool: Circle Chase」のタイトルで、単独で単行本化もされていたが、そちらは現在は絶版。
 殺害されたミスター・トリバーの「遺書」。絶大なる力のありかが書かれているとされるその遺書を巡り、ブラックトム・キャシディ&ジャガーノートら、裏社会の人間たちが暗躍を始める。トリバーの遺産の手がかりを手に入れたデッドプールとウィーゼル(本作が初登場)は、遺産を追って世界を巡る。一方、単独で遺産を追うコピーキャット、その彼女に思慕するケイン(ウェポンX)、デッドプールに恨みを抱く殺人鬼スレイバック、コムキャスト率いる傭兵集団エグゼクティブ・エリートら、様々な勢力もこの追跡劇に参加し、事態は混乱を増していく。
 デッドプールの生みの親であり、『X-フォース』のライターを務めていたファビアン・ニシーザが脚本を担当。デッドプール、コピーキャットを始め、ブラックトム・キャシディ&ジャガーノート、ケインなど、当時の『X-フォース』誌の主要なサブキャラが登場し、割と「『X-フォース』を読んでること前提」で話が進んでたりするが、「まあ、そういうことがあったんだろう」と、気にせずに読み進んでしまおう。ちなみに悪役のスレイバックは、デッドプールとひどく因縁深いような書かれかたをしているが、本作が初登場だったりする。
 アーティストはデビュー当時のジョー・マドレイラ。

・Deadpool (1994) #1-4:前シリーズの好評を受け、翌1994年に送り出されたミニシリーズ第2弾。
 ケーブルに打たれた傷の治療のため、異形の姿に変異したブラックトム・キャシディ。暴走を始めた肉体の治療法を求めるキャシディは、ヒーリング・ファクターを持つデッドプールに目をつける。一方デッドプールは、ひょんなことからブラックトムを追うバンシー、サイリーンに協力することとなる。しかしデッドプール等の前には、ブラックトム・キャシディの親友にして、制止不能の重戦車ジャガーノートが立ち塞がる。一方、デッドプールに恨みを抱くインターポールのペイヤーも独自に暗躍していた……。
 ライターはマーク・ウェイドが担当。前ミニシリーズで因縁のできたブラックトム・キャシディとの対決をメインにすえた活劇編で、アーティストはデビュー当時のイアン・チャーチル。本作も「Deadpool: Sins of the Past」のタイトルで単行本化されていたが、現在は絶版。これら手に入れにくい単行本が、2冊まとめて読めるのが、この『クラシック』のいいところだ。
 なおゲストのバンシー(シーン・キャシディ)はブラックトム・キャシディの従弟。サイリーンはバンシーの娘で、ブラックトム・キャシディが育ての親だったりする。本作でデッドプールと知り合ったサイリーンは、その後『X-フォース』誌上で2度ほどデッドプールと競演し、なぜだか彼に好意を抱く。
 また本作では、デッドプールを改造した研究者、ドクター・キルブリューが初登場。彼とデッドプールとの因縁の精算は『デッドプール・クラシック』第2巻で描かれる。

・Deadpool (1997) #1:1997年に創刊されたデッドプール初のオンゴーイングシリーズ。ライターはジョー・ケリー。アーティストはマンガ好きで知られるエド・マクギネス(彼の趣味により、リュウとかゴウキっぽい人が背景に登場している)。
 傭兵たちの集う酒場ヘルハウスや、ブラインド・アル、T-レイ、ウィーゼルらサブキャラクターの紹介など、オンゴーイングシリーズの舞台設定の導入と、今後の伏線(謎の会社ランダウ・ラックマン&レイクの関与)が貼られる回。アルファ・フライトのサスカッチがゲスト出演。
 ちなみに1994年のミニシリーズから、オンゴーイング・シリーズ第1号までの間のデッドプールは、『ウルヴァリン』第88号にゲスト出演してコピーキャットと破局したり、『X-フォース』誌でサイリーンといい仲になったりと、それなりに充実した生活を送っていた。

 オンゴーイング・シリーズ第2号以降は、『デッドプール:クラシック』第2巻以降に随時収録されていく。
  
  
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2004/01/01(木)00:01
Deadpool Classic vol. 2
Deadpool Classic 2Joe Kelly
Ed McGuinness

Marvel 2009-04-15
売り上げランキング : 49764


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■Deadpool Classic vol. 2
■作:Joe Kelly、Pete Woods/画:Ed McGuinness、Kevin Lau、Shannon Denton、John Fang、Aaron Lopresti、Bernard Chang
■256ページ/カラー/ソフトカバー/29ドル99セント/ISBN:9780785137313

『デッドプール・クラシック』第2巻。今巻から『デッドプール(1997)』(※)、要するにデッドプールの最初のオンゴーイング・シリーズを発表順に収録していく形となる。

 収録作品は『デッドプール(1997)』第2~8号と-1号、および『デアデビル/デッドプール アニュアル1997』を収録。なお-1号は第5号、『デアデビル/デッドプール アニュアル1997』は第7号の次に収録(※発表順)。

 大雑把な内容はこんな具合。

・第2号:拉致された? ウィーゼルを追うデッドプールが出会ったのは、(のちのち腐れ縁を築くことになる)タスクマスターだった。相手の格闘術を写し取るタスクマスターにデッドプールはどう立ち向かうのか? ――どうでもいいことだが、この号だけやたら印刷が荒いのは、印刷用フィルム原盤が失われたかなにかがあったのだろうか。

・第3~5号:ヒーリング・ファクターが不調なデッドプール。折しも、何者かが送りつけてきたメッセージに従い、サイリーンと共にアルプス山中に赴いた彼は、思いがけない人物と再会する。やがてデッドプールは、自身の生死をかけて第4号の表紙に描かれている人物と戦う羽目に陥る。第5号の要所に挿入されるT-レイ(本シリーズでのデッドプールのライバル)の話はケヴィン・ラウ(この当時、少女マンガっぽい絵柄で微妙に人気を博していたアーティスト)が作画を担当。筋肉隆々のT-レイは、あんまりラウが描いてても嬉しくないが。

・-1号:ウェイド・ウィルソンがデッドプールになる以前の過去を描いた番外編。時空間をまたにかける謎の会社ランダウ・ラックマン&レイクのエージェントのゾーが、ウェイドをより良き(そして彼女の目的に合致した)人間にしようと試み、ウェイドがヴァネッサ(後のコピーキャット)と同棲していた時期に介入しようとする話。

・第6号:この号も1ページ目の印刷が微妙。「この人を守ってください」「この人を殺害してください」という、同時に2通りの依頼の対象となった女性を巡り、デッドプールともう1人の傭兵がやりあう話。
 この号に登場する「バンプ<Vamp>」はオリジナルの初出が『キャプテン・アメリカ』第217号[1978/1]のマイナーな女性の悪人。シールドのエージェントだったが、後にダブルスパイであったことが判明した。限定されたテレパシーの持ち主で、身につけた「アブソーボ・ベルト<absorbo-belt>」によって、周囲の対象の能力、技術を身につけられる。また、頭のでかい原始人的な「アニムス<Animus>(男)」に変身する能力も持つ。バンプ/アニムスは後に『キャプテン・アメリカ』第319号にて、スカージに射殺された(なお、この号でスカージは、バンプを含めたマイナーな悪人18人を射殺し、マーベルの歴史に名を残した。詳細はこちらのTPBを)。
 なお、この第6号で登場したバンプは、射殺されたオリジナルではなく、オリジナルの細胞を元に複製されたクローンである模様(詳細は『デッドプール・クラシック』第4巻に収録されている『デッドプール』第0号を参照)。

・第7-8号&『デアデビル/デッドプール アニュアル1997』:第7号の話がアニュアルに続き、第8号で完結するという、なかなか奇妙な構成のストーリーライン。いずれも多重人格の暗殺者であるタイフォイド・メアリーがゲスト出演している。
 なおアニュアルの方は、デアデビルとの間の秘められた因縁にケリをつけようとするメアリーと、彼女を追うデアデビルの話で、デッドプールは両者の間に立つ狂言回し的な役割。フランク・ミラーの『デアデビル:ザ・マン・ウィズアウト・フィアー』を読んでいると「おぉ」と思えるオチが割と好き。
  
  
2004/01/01(木)00:01
Deadpool Classic - Volume 6
Deadpool Classic - Volume 6Christopher Priest
Glenn Herdling
Paco Diaz Luque

Marvel 2012-02-01
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■Deadpool Classic vol. 6
■作:Christopher Priest、Glenn Herdling/画:Paco Diaz Luque、Gus Vazquez、Andy Smith、Jim Calafiore、Sal Velluto
■312ページ/カラー/ソフトカバー/29ドル99セント/ISBN:9780785159414

『デッドプール・クラシックス』第6巻。『デッドプール』オンゴーイング・シリーズのライターを第1号から務めてきたジョー・ケリーは前巻までの収録分(~#33)で降板し、今巻(#34~)からクリストファー・プリーストがライターに就任する。――「今巻から」といっても、今巻の最後に収録されている『デッドプール』第45号でプリーストは降板するのだが(逆にいえばプリースト期のデッドプールを読みたければ、本書だけ買えば無駄がない)。

 筆者の記憶、認識が確かなら、このプリースト期こそが、デッドプールがいわゆる「メタ」なキャラクターとして、活躍しだした嚆矢になる。プリーストは就任早々、デッドプールが「打ち切られたコミックキャラクターの住む村」を訪れ、ボディバッグに入れたジョー・ケリーを沼に放り込む、というネタをカマし、以降もデッドプールがこの世界の「秘密」(“男がいる。そいつはタイプライターの前に座ってて、全ては奴のねじれた創造の産物なんだ”)を語りだしたり、「急げ、ページめくられてるぞ?」などといったりと、メタなネタを口走るようになる(なお、何をきっかけにデッドプールが“秘密”を知ったかは、作中では明かされていない)。


・追記:その後、『デッドプール:クラシック』1~5巻を読み返してみたが、実際には『デッドプール』誌でメタネタをやりだしたのは、頻度こそ少ないもののジョー・ケリー期だった。頻度としては大まかに「5号おきに1回」、1コマ程度挿入する位で、プリースト期ほどメタを前面には押し出していないが。

 なので、プリーストはデッドプールのメタネタの創始者でこそないが、メタネタを前面的に、かつ頻繁に使い出し、遂にはデッドプールのキャラクター性の一部にまで組み込んだ「育ての親」と見なすべきだろう。


 ちなみにプリーストは『デッドプール』を担当する少し前まで、「創刊号から担当していたコミック『ザ・レイ』が打ち切られる」「担当していたメジャータイトル『ジャスティスリーグ・タスクフォース』や『スティール』が編集部の体制の変更で関連タイトル共々打ち切られる」「不人気タイトル『ホークマン』のライターに呼ばれたと思ったら、最終話を書かされる」「インディーズ出版社でそれなりにヒットを飛ばしたオリジナル作品『クァンタム&ウッディ』が、会社の業績不振で打ち切られた」(<その後、ヤケになって『クァンタム&ウッディ:ホーリー・SXXX! 俺たちゃキャンセルされた!』)なんて単行本を出した)等々、なぜか打ち切りに呪われていた。

 なので、デッドプールが訪れた「打ち切り村」の住人は、ホークマン、レイ、アイアンフィスト、スティール他、プリーストが過去に担当していた(そして打ち切りの憂き目にあった)キャラクターばかりだったりするし、「お前は既に打ち切られているんだ! 何故あいつ(プリースト)が就任したと思ってるんだ?」なんていう自虐的なセリフも登場したりする(そしてデッドプールは、プリースト期の最終回で、今度はプリーストをボディバッグに入れて、この村を再訪することになる)。

 ちなみに、プリーストが就任した当時の『デッドプール』誌は、人気がイマイチで、ネット上で「『デッドプール』が打ち切られないようにファン投票しよう!」なんて呼びかけをマーベルの公式サイトで展開されるほどの……いうなれば、「プリーストが来てもおかしくない」雑誌だった。

 ああ、一応いっておくと、この当時のプリーストが「ダメな」作家だったわけではない。プリーストは『デッドプール』のライターに就任する1年ほど前に、『クァンタム&ウッディ』の人気を受けて、マーベル・コミックス社にて『ブラックパンサー』のライターとして迎え入れられ、それなりにヒットを飛ばしている。要は、まあ、巡り合わせが悪かったのだ。

 ついでにいえば、『クァンタム&ウッディ』も、時折、主人公のウッディらが読者に語りかけるメタネタを割と頻繁に用いていた作品で(コミックの冒頭でウッディが「今回のコミックでは、アフリカ系アメリカ人を差別する例の言葉の代わりに、“ヌーギー”という言葉を使用します」と読者に説明したり)、デッドプールのメタネタの源流の1つは、『クァンタム&ウッディ』といえるかも知れない。

※例の言葉:有体に言うとアフリカ系アメリカ人への蔑称である「ニガー」のこと。ちなみにプリーストもアフリカ系アメリカ人。


 長々と語ったが(筆者はこの時期のプリーストのファンだったので申し訳ない)、収録作品は以下。


・Deadpool (1997) #34-37:前巻での戦いで、重傷を負ったデッドプールは、見知らぬ場所でカプセルに入れられ治療を受けていた。とりあえずヒマなので、デッドプールは彼がウェポンXを抜けだし、ヴィラン稼業を始めて見た当時の思い出を語り出す(デッドプールのコスチュームの由来も明らかに!)。その後、デッドプールは欺瞞の神ロキの帽子をもらったり、魔法のハンマーを手に入れたり、マイケル・ジャクソンの家を訪れてサインをもらったりするのであった(本当)。

・Deadpool (1997) #38-39:とりあえず、新展開の導入、的な話。ロキの呪いを受けたデッドプールが、なんとか呪いに対抗しようと暴れ回ったあげく、服が破れたので新コスチュームにしたり、新たなる拠点として、2流ヴィランとルームシェアをしたり、因縁のタスクマスターの学校に乗り込んだり(本当)。

・Deadpool (1997) #40-43:タスクマスターに無理矢理仕事をもらったデッドプールが宇宙に行ったり、宇宙の迷子になったり、宇宙人と会ったりしたあげく、DCコミックス社の当時の人気キャラクター、ロボのパロディ・キャラクターであるダーティ・ウルフと競演したり、スタージャマーズがゲスト出演したり、なんのかんのあって、次号予告に「わかった、宇宙の話は次回で辞めるから」とか書かれて、実に適当に終わる、そんな話(ウソついてもしょうがないので本当)。

・Deadpool (1997) #44、Black Panther (1998) #23.:「キャット・トラップ」と銘打ち、当時プリーストが担当していた『ブラックパンサー』とクロスオーバーした全2話の話。ゲストとしてアベンジャーズが登場する。なお、この当時のブラックパンサーの称号は別人(エリック・キルモンガー)が継承」しているのだが、どういう経緯でそのようになったかは筆者はうろ覚えなので、説明はできない。「まあ、よく解らないが、そういうものなのだろう」的に読み進めていただきたい。

・Deadpool (1997) #44:プリースト編最終話。微妙に貼られていた伏線である所の「あのサブキャラクター」の正体が明らかになり、「ロキの呪い」に何となくケリが付き、まあとりあえず、次のライターにバトンが渡せるように身辺整理が行われる回(そして様式美ともいえる爆発オチが)。

 いずれも、フザけた話であることは前もって忠告しておく。


 ……本来なら、この辺に『クァンタム&ウッディ』の単行本へのリンクを貼りたいのだが、悲しむべきことにAmazon.co.jpには『クァンタム&ウッディ』のTPBが登録されていない。なので、『ブラックパンサー』のTPBでも貼ってお茶を濁したく思う。

Black Panther: The Client (Marvel Knights)
Black Panther: The Client (Marvel Knights)Marvel Comics

Marvel 2001-08-01
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 ちなみに『クァンタム&ウッディ』は、生真面目な黒人と不真面目な白人の旧友同士が、色々あって互いに変なバンドを腕にはめちまい、量子を操るパワーを手に入れた替わりに、一定時間内にお互いのバンドを接触させないと、肉体が霧散してしまうというヤッカイな状況に陥り、とりあえず真面目な黒人が、自分たちの量子操作能力を正義のために生かすことを決意し「今日から俺は……クァンタム(量子)と名乗る!」とかいうと、不真面目な白人が「じゃぁ俺は……ウッディ(本名)と名乗る!」とか茶々を入れる話。Amazon.comのマーケットプレイスとか、オンラインのコミックショップで買えるので、オフビートなヒーローものが好きな人は、試しに買ってみるといい。
  
  
2004/01/01(木)00:01
Deadpool Classic Companion
Deadpool Classic CompanionFabian Nicieza Tom Brevoort
Mike Kanterovich Larry Hama
Pat Olliffe

Marvel 2015-04-28
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■Deadpool Classic Companion
■作:Fabian Nicieza、Tom Brevoort、Mike Kanterovich、Larry Hama他/画:Pat Olliffe、Gerry Decaire、Bill Wylie、Rob Liefeld他
■384ページ/カラー/ソフトカバー/34ドル99セント/ISBN:9780785192947

 デッドプールの過去作を単行本化していく『デッドプール・クラシック』の番外編的単行本で、デビュー当初のデッドプールがゲスト出演した作品や、マイナーなアンソロジー誌のデッドプールが主役の短編などを収録した「落穂拾い」的なコンセプトの本。

 なお、初期の『X-フォース』にデッドプールがゲスト出演してる回は未収録なので、そちらを補完するには『X-フォース』の単行本を買おう(紙媒体だとハードカバーしか出てないので、デジタル・コミックス版をオススメする)。

 384ページという無闇なボリュームで、収録作品は、

・『ノマッド(1992)』#4(1992/8):刊行時期的には、『X-フォース』#13と同時期。すなわちこの前後の時期にドミノが実はデッドプールの恋人のコピーキャットの変装だとばれたりしてた頃。
『デアデビル』、『パニッシャー:ウォージャーナル』とクロスオーバーした全10号のストーリーライン、「デッドマンズ・ハンド」の2話目。「デッドマンズ・ハンド」にはデッドプールはこの号にしか登場しないので、前後の流れは無視して単品で収録という割り切りがいい。内容としては、デッドプールがMr.トリバー(当時のデッドプールの上得意のクライアント)の指示で敵対するギャングのリーダーを暗殺しに現われ、主人公のノマッドと対立するとかいう感じ。まだ悪役の頃のデッドプールなので、容赦なくころころするよ!
 ちなみに本号のライターはデッドプールの生みの親であるファビアン・ニシーザ。
 どうでもいいけど、この号のデッドプールは、テレポート装置を起動するたびにナイトクローラーばりの騒音と煙を出してて微妙にウザい。

・『アベンジャーズ(1963)』#366(1993/6):『アベンジャーズ』30周年記念号として出された1冊で、エンボス加工+金の箔押しという、無駄に豪華な表紙な号(この単行本にも表紙が収録されてるけど、現物をスキャンして特に画像処理も施さずに載せてるのだけど、その、指紋とか消そうぜ、おい)。同号に収録された2本のストーリーのうち、デッドプールのゲスト出演する「ソードプレイ」のみを収録。
 当時の『X-フォース』のストーリーラインで、Mr.トリバーが死亡し、その遺産である「世界最強の武器」をデッドプールら裏世界の住人が追っていた時期の話。アベンジャーズのブラックナイトと、そのライバルであるブラッドレイス、そしてデッドプールの三つ巴のチャンバラ合戦。
 トリバーの遺産の正体についてはこの2ヶ月後に始動したデッドプール初のミニシリーズ『デッドプール:サークル・チェイス』#1-4(1993/8-11)で決着する(『サークルチェイス』は『デッドプール・クラシック』第1巻に収録)。

・『シルバーサーブル&ワイルド・パック』# 23(1994/4):時期的には『デッドプール』のミニシリーズ第2弾の『デッドプール』#1-4(1994/8-11 後年「シンズ・オブ・パースト」の副題が付く。これも『デッドプール・クラシック』第1巻に収録)が刊行される直前。同時期の『X-フォース』#31(1994/2)では、この『デッドプール』ミニシリーズに登場するサイリーンとブラック・トムの因縁話も描かれている。
 で、この『シルバーサーブル&ワイルド・パック』# 23のデッドプールは、同誌の主人公シルバーサーブルを狙う雇われ殺し屋として登場。シルバーサーブルと今1人のゲスト、デアデビル(当時は赤と黒のコスチューム)のタッグの前に返り討ちに会う役回り(デアデビルに閃光グレネードを投げちゃいました→効きませんでした)。
 ちなみにこの号の巻末には、ワイルドパックの隊員のサンドマン(元スパイダーマンの悪役)が主役の短編も掲載されてましたが、そちらは未収録(デッドプールが出てないので)。
 オマケで『シルバーサーブル&ワイルド・パック』#30(1994/11)から、1コマだけデッドプールが登場してたページも収録。

・『シークレット・ディフェンダーズ』#15-17(1994/5-7):Dr.ストレンジが、任務の性質に応じて、適切なヒーローを召喚してチームを組ませるという、ルーズなチームもの『シークレット・ディフェンダーズ』にデッドプールがゲスト出演した3話を完全収録。
 こちらも時期的には『デッドプール』ミニシリーズ第2弾の直前に刊行されている。大事だよね、こういうタイアップ。
 ちなみに今回召集されたメンバーは、デッドプール、ルーク・ケイジ、Dr.ドルイド、シャドーウーマン。
 どうでもいいが、作中でDr.ストレンジの側にいるスポーンみてぇなコスチュームの人は、ストレンジさん。当時、クロスオーバーの乱発で疲れ気味だったDr.ストレンジがお家で寝てる間に世界各地から魔法のアーティファクトをカッパらってくる目的で生み出し、使役してた魔法生命体で、この後の『Dr.ストレンジ』誌の方で、自我を発達させてDr.ストレンジと戦うという、お約束の展開が。

・『ウルヴァリン(1988)』#88(1994/12):時期的には『デッドプール』ミニシリーズ第2弾完結後。カナダ政府のウェポンX計画出身という共通点を持ちながら、いままで絡む事のなかったデッドプールとウルヴァリンが初対面(多分)する話。
 当時、X-メンを抜けて放浪の旅に出てたウルヴァリンが、カナダのウェポンX(ケーン)を訪ねたら、ケーンとデッドプールがコピーキャット(当時はケーンの彼女になってた)を巡って痴話ゲンカ中だったぜ! とかいう話。どうも、印刷用フィルムだかが残ってなかったようで、他の収録作に比べて本話だけ妙に画質が悪い。
 なんかしらないけど、ペンシラーのアダム・キューバートがスケジュール的にキツかったのか、表紙はスミベタでディテール塗りつぶしてる手抜きだわ、中身はファビオ・ラグナとかいうお手伝いペンシラーが部分的に手がけてるわで、画質の汚さとあいまって、非常に「なんだかなぁ」な気分になる。
 刊行当時、コピーキャットのポーズがジム・リーの『ワイルドキャット』の有名なカットからのスワイプ(パクリ)だったことで、微妙に話題になった(多分、お手伝いのラグナがやらかした)。
 デッドプールとコピーキャットの関係は、初期の『X-フォース』でケーンとの因縁が出来たり、デッドプールがDV気味だったりしてるところが描かれ、その後、ミニシリーズ『デッドプール:サークル・チェイス』でなんとなく落ち着いたと思ったら、本話で蒸し返され、その後スタートした『デッドプール』オンゴーイング・シリーズでも、忘れた頃に更に蒸し返される(スが出来ちゃうよ! <茶碗蒸しか)……と、案外ズルズル続いてたりする。
 ちなみにコピーキャットは『デッドプール』オンゴーイング・シリーズの#59(2001/12)でセイバートゥースに殺された……と、思いきや、2014年に出た『デッドプール(vol.3)』#27(2014/6 例のデッドプールが結婚する号)で、「実は生きていた」ことが判明した。12年も何してたんだよ、お前!

・『ウルヴァリン』アニュアル'95:アニュアル(年1回出る増刊号)に掲載された2作品のうち、デッドプールの出る「ワット・ザ・キャット・ドラッグド・イン」を収録。表紙を飾ったもう1本の話「レアー・オブ・ザ・ンガライ」は未収録なので、表紙で描かれているナイトクローラーは作中には登場しない。残念だったね(何が?)。
 ウェポンX・プログラムの研究していたヒーリング・ファクターを利用して、レガシー・ウィルスの治療法を見つけ出そうとする科学者集団がデッドプールを拉致し、ついでにマーベリック(ヒーリング・ファクター持ちな上にレガシー・ウィルス感染者なので、検体には最適)を拉致しようとする事案が発生。マーベリックは今後も狙われるのが面倒くさいので、次に科学者が狙うであろうウルヴァリンと手を組み、科学者たちの元へカチコミをかけるのだった……とかいう話。
 なぜか、『デッドプール:サークル・チェイス』で死んだはずのスレイバックが再登場して、科学者集団の擁する武装部隊のリーダーとして登場。ちなみに今調べたら、スレイバックはこの後もダニエル・ウェイ版の『デッドプール』の最終エピソードに登場して死亡、その後2014年の『デス・オブ・ウルヴァリン:ザ・ウェポンX・プログラム』で生きていたことが判明するが、同号で死亡した。面倒臭ぇな、おい。

・『X-フォース(1991) 』#47(1995/10):オマケで『X-フォース』#46(1995/9)のラスト2ページも収録。とある入院患者の調査のために精神科病院に入院してたサイリーンが、“精神科病院には最適な応援”ことデッドプールを呼び寄せて、院内で大暴れしようと思ったら……な感じの話。
 当時の『X-フォース』誌は#44(1995/7)から新ライターに就任したジェフ・ローブが色々細かなエピソードを展開してた時期。その中でこのサイリーン&デッドプールの話は一番軽い扱いなので、#47でのデッドプールらの出番は全然ナシ。ぶっちゃけ、サイリーン絡みのパートだけ抜粋して掲載しても良かった気もする。
 どうでもいいけど、ファビアン・ニシーザが最後に担当した『X-フォース』#43(1995/2)のラストで、「実は、謎の敵レインファイアの正体は、X-フォースのサンスポットだったのだ! 一体何故に!?」とかいう衝撃の展開を振るだけ振って「ひでぇ! 丸投げしやがった!」と思ったら、ジェフ・ローブはジェフ・ローブで、「あれから数ヶ月……特に説明しないけど、サンスポットはX-フォースで元気にやってるよ!」とか、レインファイア絡みの話を完全にスルーしてて、「こいつもひでぇや」と思った記憶がある(どうでもいい)。

・『X-フォース(1991) 』#56(1996/7):『X-フォース』#47の続き。その、当時の『X-フォース』誌は色々細かなエピソードを展開してたせいで、その中でも重要度の低いサイリーン(&デッドプール)のエピソードは、1年近くも放置されていたのだった。
 でー、前回、精神科病院で暴れてたサイリーンは、病院に潜む悪者に記憶を操作されて、デッドプールのことをスッカリ忘れてお家に帰ってたのですが、本話で唐突に「そうだ! 思い出した!」とかいいだして、その時一緒にいたシャッタースターと精神科病院に乗り込んでスゲェ適当に物事を解決したぜー、とかいう感じ。
 むしろライターのジェフ・ローブ的には、デッドプールはどうでもよくって、この話のラストから始まるシャッタースターの「真のオリジン話」の前振りとしてデッドプールをダシにした印象。1年近く引っ張ったあげくに適当極まる決着のさせ方に当時の筆者は恐ろしくガッカリした記憶がある。ジェフ・ローブのオンゴーイング・シリーズなんて、こんなもんだけどさ(強がり)。思えば、この頃から筆者は、ジェフ・ローブを「警戒すべき作家」リストに載せだした気がする(どうでもいい)。
 ちなみに本話の半年ほど後に『デッドプール』オンゴーイング・シリーズが創刊された。オンゴーイング・シリーズ創刊するから、『X-フォース』の投げっぱなしの伏線を何とかしろって言われたんじゃねぇのか、これ(推測です)。

・『ヒーローズ・フォー・ハイアー(1997) 』#10-11(1998/4-5):時期的には、『デッドプール』オンゴーイング・シリーズが創刊されてから1年目くらい。確か何かにつけて「『デッドプール』が打ち切られちゃう! 助けて!」とか、製作スタッフ陣が叫んでた時期……だと思う。応援の意味も込めてこっちの話にゲスト出演したのかしら(つってもこっちの『ヒーローズ・フォー・ハイアー』誌も、1年後の#19で打ち切られるのだけど)。
 某所にかくまわれてる悪の科学者を拉致してくるという任務を請け負った雇われヒーローグループ、ヒーローズ・オブ・ハイアー。とりあえず、動けるメンバーが2、3人欠けてたので、追加メンバーのデッドプールを加えて任務に赴いて、んでもって、悪の科学者を護衛していたシルバーサーブル&ワイルドパックと戦うぜ! な話。
 デッドプール目当てで読むと、とある主要人物が裏切ったり、とある主要人物も裏切ったりして、続きの第12号が読みたくなるのが、ライターのジョン・オストランダーの魔術だよなぁ、と思う。ちなみに話の最初と最後あたりに出てくる金髪ヒゲ面の人は、初代ヒューマン・トーチこと、ジム・ハモンド。……なぜ彼がヒーローズ・フォー・ハイアーの指揮官みたいなポジションについてるかは、筆者も良く知らない(適当な)。

・『コンテスト・オブ・チャンピオンズII』#4(1999/11):何者かによって地球のヒーローたちが拉致され1対1で戦わせられてしまう!! 主催者の目的は何だ!? そしてヒーローたちはいかに逆襲する!? ……みたいな話。で、拉致されたヒーローたちの中にはデッドプールもいたのだ、と。
 ぶっちゃけ、デッドプールのは出番は少ないので、今回の単行本では、第4号に掲載された「デッドプールvs.デアデビル」(勝敗は読者投票できめたヨ!)と、「デッドプールvs.ハルク」(勝敗は一目瞭然だネ!)の2試合、計5ページ分を収録。他の号のコマの隅っこで細々と登場してるデッドプールとかは未収録。まあ、賢明な判断だと思う。

・『ウルヴァリン』アニュアル'99:時期的には、『デッドプール』の打ち切りが決まって、ジョー・ケリーがヤケクソな話を書いてたら、なぜか打ち切りが撤回されたけど、ケリー自身は面倒くさくなったんでライターを降りた、そんな1999年に刊行された話。
 2話収録のうち、例によってデッドプールが登場する話のみ収録。デッドプールが暗殺仕事を請け負って、仕事をしにいったら、たまたまウルヴァリンに見咎められて、グダグダやってたら暗殺対象を狙う狼男が現われて、実は暗殺対象も狼男で、彼は狼男仲間を裏切ったはぐれ狼男だった……みたいな話。
 デッドプールさんはお金はもらえなかったけど、ウルヴァリンさんにビールをおごってもらいました、的なハートウォーミングなオチがステキ(適当)。

・『ウルヴァリン(1988)』#154-155:デッドプールの生みの親、ロブ・ライフェルドがゲスト作家で、プロットとペンシルを担当。諸事情により悪い人に手を貸すことになったデッドプールが、ライフェルド先生が適当にデザインを考えた、適当なる仲間たちと共にウルヴァリンを襲撃して、でもって、黒幕のアドミニストレイターとかいう人が現われたり、謎の男ジェロニモ・クロー(カッコよだげだけど単発の使い捨てキャラ)が現われたり、脱出したウルヴァリンがデッドプールと戦って、デッドプールさんの事情を知って、なんかウヤムヤの内に終わる感じ(適当)。とりあえず、ページが進むに連れて力尽きていくライフェルド先生のライブ感あふれるアートが素敵です(褒めてます <褒めてねぇ)。黒い下着姿のサイリーンも出るよ! 全く色気がないけど! ていうかライフェルド画なので「サイリーンです」って名乗らないと解らなくて、そういや、良く見ればウェーブがかった赤毛してるね、って気づくけど!(褒めてます <褒めてねぇって)
 とりあえず冒頭でアニュアル'99の話が出て「こないだは仲良く終わったじゃねぇか」って、ウルヴァリンさんが突っ込んでるシーンが好き。

・『マーベル・コミックス・プレゼンツ(2007) 』#10(2008/8):毎号4本くらい短編が収録されてるアンソロジータイトル誌の、例によってデッドプールが登場している短編(8ページ)のみを収録。デッドプールが暗殺のお仕事をしようと思ったら、突然携帯電話に着信が! ターゲットが起きたじゃねぇか! ターゲットが護衛のニンジャ呼んだじゃねぇか! しかも100人くらい! で、用件ってなんだよ! こっちゃ今忙しいんだよ! ……な、話(適当)。

・『ブレイキング・イントゥ・コミックス・ザ・マーベル・ウェイ』#2(2010/5):マーベル・コミックスの「そのうち、スターアーティストになるかもね!」的な新人アーティストやライターの手がけた短編を複数収録して、で、彼らを発掘してきたC.B.セブルスキーが「ここがイイよネ!」みたいなコメンタリーとかを載せて、あと、アーティスト志望者向けのFAQとか、アーティストへの質問とか、まあ、そんなのをまとめた本から、デッドプールが主役の短編のみを収録。
 スーパーに買い物に行ったデッドプールが店員を大虐殺して、でもって店の奥にあった秘密結社G.O.A.L.とかなんとかいう奴らを超虐殺しました、的な話を、ソファーに転がりながら精神科医にお話しするセラピーな話(適当)。

 後は、

『オフィシャル・ハンドブック・オブ・ザ・マーベル・ユニバース:マスター・エディション』のデッドプールの項目に使用されたデッドプールの3面図とか、

 コミック情報誌「ウィザード」#22の表紙イラストとか、

『X-フォース』アニュアル#3収録のデッドプールのピンナップとか、

「21世紀を迎えるから、この先千年のX-MENがどうなるか考えてみようぜ!」とかいうコンセプトで、多数の作家に未来っぽい1枚絵を描かせて、1ページの絵+1ページで絵の解説、な感じで見開き構成したソレが、沢山並ぶイラスト集的な奴こと『X-MEN:ミレニアル・ビジョンズ』の#2(2002)に掲載されたデッドプールのイラスト&ショートストーリー的なの1セットとか、

 マーベルの「この1年間をジョークで振り返るぜ!」的なマガジンサイズの本、『マーベル・イヤー・イン・レビュー '93』のデッドプールのカット2点(なぜかサム・キースが描いてるカッコいい表紙と、中の「マーダーワールドへようこそ!」な感じのジョーク広告)とか、

 1990年代に無数に出たトレーディングカード用に描き下ろされたデッドプールのカット9点とか、

 あと1990年代中頃にマーベルが出してた情報誌『マーベル・ビジョン』に掲載された『ヒーローズ・フォー・ハイアー』の予告記事とか、

 もはや編集者が、落穂拾いそのものが楽しくって収録しやがったな、とか思ったり思わなかったりなレアなカットが沢山だヨ!(ナゲヤリ)
  
  
2004/01/01(木)00:02
Deadpool: Wade Wilson's War
Deadpool: Wade Wilson's WarDuane Swierczynski
Jason Pearson

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■Deadpool: Wade Wilson's War
■作:Duane Swierczynski /画:Jason Pearson
■112ページ/カラー/ソフトカバー/14ドル99セント/ISBN:9780785147138

 マーベルの大人向けレーベル「マーベル・ナイツ」から刊行された番外編的な作品(そのため、正規のマーベル・ユニバースとは世界観・設定が異なるので、注意すること)。

 収録作品は『デッドプール:ウェイド・ウィルソンズ・ウォー』全4号。全112ページとやや薄目の単行本となっている。

 メキシコにおいて大量虐殺を行った男、ウェイド・ウィルソンが法廷にて証言をしていく。しかしこのウィルソンは、スーパーヒーロー風のマスクを被り、自身が正体不明の秘密部隊、ウェポンXの隊員であると主張する。コードネーム・デッドプールを自称するウィルソンは、いかにして彼がウェポンXに参加し、先の大量虐殺をするに至った経緯を長々と語っていく。
 はたして、ウィルソンのいうことは真実なのか? それとも全て誇大妄想なのか? 全てはウィルソンの証言の最後で明らかになる……。

 といった具合の話。

 物語が進むにつれ、「妄想」と「事実」が幾重にも折り重なっていき、頭がウンニョリしてくる構成が、非常に面白い作品。

 デッドプールという、妄想とメタの間に存在しているキャラクターを主役に、こういう現実と妄想の入りまじった話を書くというコンセプトの勝利だと思う。

 どちらかというと、デッドプールをある程度読み込んだ人にオススメ。
  
  
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適当にアメリカン・コミックスの単行本を読む男。
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