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2002/01/01(火)00:00
Batman: Knightfall Part 1 - Broken Bat
Knightfall Volume 1 (Batman (DC Comics Paperback))DC Comics

DC Comics 1993-09-03
売り上げランキング : 6937


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■Batman: Knightfall Part 1 - Broken Bat
■作:Doug Moench、Chuck Dixon/画:Jim Aparo、Graham Nolan、Norm Breyfogle、Jim Balent
■264ページ/カラー/ソフトカバー/17ドル99セント/ISBN:9781563891427

 1993~1994年にかけて『バットマン』関連誌で展開された「ナイトフォール」「ナイトクエスト」「ナイツエンド」3部作のうち、「ナイトフォール」編の前半部を収録した単行本。

※ちなみに3部作のうち「ナイトクエスト」は、複数のタイトルで複数のストーリーラインを平行して行っていたこともあってか、現在まで単行本化されていない。

 謎の男ベインによって、アーカム精神科病院が襲撃され、ジョーカー、リドラー、スケアクロウら重犯罪者らが脱走する。バットマンはゴッサムにて暴れ回る悪人たちを捕らえていくが、これはバットマンを精神・肉体的に疲弊させようとするベインの策略だった……。


 収録作品は、

・Batman #491
・Batman #492
・Detective Comics #659
・Batman #493
・Detective Comics #660
・Batman #494
・Detective Comics #661
・Batman #495
・Detective Comics #662
・Batman #496
・Detective Comics #663
・Batman #497

 の12話(※収録順)。

 ベントリロキスト、ファイアフライ、ポイズン・アイビーら様々なヴィランとの戦いを経て疲労困憊していくバットマンは、やがてベインとの直接対決を余儀なくされ……そしてかの有名なベインによる「背骨折り」で今巻は幕を閉じる。


・以下余談:

「ナイトフォール」の展開は、プロローグとなる『バットマン』第488~489号(ジャン=ポールが初めてバットマンの代理としてベインと遭遇する話)から、きっちり1年後の、『バットマン』第500号記念号で完結するように計画されている。

 続く「ナイトクエスト」「ナイツエンド」も、2作合わせて10ヶ月をかけて展開し、終了直後にDCコミックス社全体のクロスオーバー『ゼロ・アワー』と2ヶ月に渡りタイインを行う……といった具合に、やはり1年間のスパンで物語の展開が計画されている。

 このあたり、あまりにきっちりと展開がパッケージングされていて、今読み返すと「何だかなぁ」と、喜怒哀楽のどれともつかない感慨が胸にわいてくる。
  
  
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2002/01/01(火)00:00
Batman: Knightfall Part Two - Who Rules the Night
Batman: Knightfall Part Two - Who Rules the Night (Batman (DC Comics Paperback))Doug Moench Chuck Dixon Alan Grant

DC Comics 1993-09-03
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■Batman: Knightfall Part 2 - Who Rules the Night
■作:Doug Moench、Chuck Dixon、Alan Grant/画:Jim Aparo、Graham Nolan、Bret Blevins、Klaus Janson、Mike Manley
■264ページ/カラー/ソフトカバー/17ドル99セント/ISBN:9781563891489

 1993~1994年にかけて『バットマン』関連誌で展開された「ナイトフォール」「ナイトクエスト」「ナイツエンド」3部作のうち、「ナイトフォール」編の後半部を収録した単行本。

 ベインによって、バットマン(ブルース・ウェイン)は再起不能の重傷を負う。ゴッサムの暗黒街に手を伸ばしていくベイン、そしていまだ逃亡を続けるスケアクロウとジョーカーら。この未曾有の危機に、ロビンはアズラエルことジャン=ポール・ヴァレーにバットマンのコスチュームを託そうとする。

 収録作品は、

・Detective Comics #664
・Showcase '93 #7
・Showcase '93 #8
・Batman #498
・Shadow of the Bat #16
・Shadow of the Bat #17
・Shadow of the Bat #18
・Detective Comics #665
・Batman #499
・Detective Comics #666
・Batman #500

 の全11話(収録順)。

 うち『ショウケース'93』第7~8号は、「ナイトフォール」事件の数週間前、トゥーフェイス(※「ナイトフォール」本編には未登場)とバットマン(ブルース)&ロビンとが対決する番外編(番外編なのだが、「ナイトフォール」パート13、14としてナンバリングされている)。

 また『シャドウ・オブ・ザ・バット』第16~18号は「ナイトフォール・タイイン」と銘打たれたストーリー(※『ショウケース'93』と異なり「パートXX」といったナンバリングはされていない)。洗脳した大学生たちを利用して、恐怖ガスによるテロを画策するスケアクロウと、バットマン(ジャン=ポール)、それに漁夫の利を得ようとするヴィジランテ、アナーキーとの戦いを描く。

 ゴッサムを支配しようとするベインと、バットマンのコスチュームを受け継いだジャン=ポールとの決戦が描かれる今巻は、一方でサブプロットとして、重傷を負ったブルース・ウェインが、アルフレッドと共に負傷を治す手段を求める姿が描かれる。

 なお、この「ナイトフォール」単行本全3巻は、「ナイトフォール」「ナイトクエスト」「ナイツエンド」三部作のうち、「ナイトフォール」(第1、2巻)と「ナイツエンド」(第3巻)の2つをまとめた単行本であり、「ナイトクエスト」編は一切収録されていない。

 そのため、「ナイトフォール」本編では未解決のまま「ナイトクエスト」編に持ち越されたいくつかの伏線――ゲリラ組織に拉致された名医ソンドラ・キンソルビング博士をブルースとアルフレッドが救出に向かう話、未だ逮捕されていないジョーカーの帰趨、それとジャン=ポールの武装の強化と内面の変化――は、この単行本全3巻では全く触れられない。

 とりあえず、

「キンソルビング博士は、ブルース・ウェインやジャスティスリーグの特別部隊の活躍で救出され、ウェインは治療を受けられた」

「ジョーカーは、アズラエル・バットマンに逮捕されるが、彼が元のバットマンではないことは見抜いた」

「アズラエルは、犯罪者に対抗するために、重装備のコスチューム(いわゆるアズラエル・バットマン・アーマー)を製作した」

 あたりの出来事が「あったものとして」、第3巻を読むことをおすすめする。

 ちなみに「ナイトクエスト」は、『バットマン』『デテクティブ・コミックス』の2つの「バットマン」本誌に加えて、『シャドウ・オブ・ザ・バット』『レジェンズ・オブ・ザ・ダークナイト』の関連2誌(※本来は、共に番外編的ストーリーが展開される雑誌)でも展開され、さらには『キャットウーマン』『ロビン』『ジャスティスリーグ・タスクフォース』誌ともクロスオーバーしているという、非常にボリュームのある話(たしか、全35話ほど)であるため、バックナンバーを全部揃えて読むのは、かなり困難だ。
  
  
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2002/01/01(火)00:00
Batman: Knightfall Part 3 - Knightsend
Batman: Knightfall Part Three: Knightsend (Batman (DC Comics Paperback))DC Comics

DC Comics 1995-06-01
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■Batman: Knightfall Part 3 - Knightsend
■作:Chuck Dixon、Alan Grant、Jo Duffy、Doug Moench、Dennis O'Neil/画:Graham Nolan、Bret Blevins、Mike Manley、Tom Grummett、Ron Wagner、Jim Balent、Barry Kitson
■298ページ/カラー/ソフトカバー/17ドル99セント/ISBN:1563891913

「ナイトフォール」「ナイトクエスト」「ナイツエンド」の3部に渡り展開されてきた「ナイトフォール・サガ」の最終第3巻(「ナイトクエスト」は一切単行本に収録されてないが)。今巻は、最終第3部「ナイツエンド」編を完全収録。

 ちなみにこの単行本は、元々は『バットマン:ナイツエンド』のタイトルで単行本化されていたものを、改題して『ナイトフォール』の3巻目に組み込んだもの。上に貼っている表紙は、実は旧版の表紙になる。

Batman: Knightfall 3: Knightsend
Batman: Knightfall 3: Knightsend (Batman (Prebound))Chuck Dixon

San Val 2008-03
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 こちらが新版の表紙(この本は、San Valという版元が出している図書館向けの品らしい)。

 DC、マーベルあたりは、過去に出した単行本を表紙のみ変えて、ISBNコードなどはそのままで、出し直しをすることがままある。「Amazonで見た書影と全然別の本が届いた」ということはままあるので、この手の古典を買う時は注意されたし(現物を見られないネット通販では注意のしようがないが……)。

 ――中身自体は同じなのだが、本棚に並べた時に、旧版・新版が混じっているとデザインが不統一で微妙に哀しくなるものだ。


 収録作品は、

・Batman #509
・Shadow of the Bat #29
・Detective Comics #676
・Legends of the Dark Knight #62
・Robin #8
・Catwoman #12
・Batman #510
・Shadow of the Bat #30
・Detective Comics #677
・Legends of the Dark Knight #63

 の全10号分。

 前2巻の「ナイトフォール」編がおおよそ『バットマン』と『デテクティブ・コミックス』の2誌の間で展開されていたのに対し、「ナイツエンド」はさらに『シャドー・オブ・ザ・バット』と『レジェンズ・オブ・ザ・ダークナイト』の2誌が加わり、その上、創刊1年目の『ロビン』『キャットウーマン』ともクロスオーバーしている。

 当たり前だが、各誌でペンシラーが異なるため、アートは前の巻と比べて、よく言えばバラエティに富んだ、悪くいえば統一感のない印象。

「ナイトクエスト:サーチ」編を経て、背骨に負った重傷を癒したブルース・ウェインは、バットマン復帰への最後の試練として、謎の女暗殺者レディ・シヴァの用意した格闘家と戦うこととなる。
 一方、「ナイトクエスト:クルセイド」編での経験で、精神の平衡を揺るがせつつあったアズラエル・バットマン(ジャン=ポール・ヴァレー)は、重武装のバットコスチュームを身にまとい、徐々に暴走を始めていく。
 ロビン、ナイトウイング、キャットウーマンらがアズラエル・バットマンの暴走に巻き込まれる一方、ブルース・ウェインは復帰への一歩が踏み出せずにいた……。


 一応、三部作クライマックスの話ではあるものの、前半部はブルースとアズラエル・バットマンが絡まず、変なテング(コウモリ)の面をつけたブルースが、アジア系の格闘家と戦うシーンが続く。

 後半、『キャットウーマン』誌上でようやくブルースはコスチュームを身にまとい(……『バットマン』『デテクティブ』本誌で復帰して欲しかった)、以降はアズラエル・バットマンとの戦いになだれ込む。

 が、この戦いも、微妙にツボを外した形でアズラエル優勢となり、最終的にブルースは、逃げながらの「トンチ」でアズラエルを倒す。単にドつき合いで勝つのはなく、アズラエル・バットマンの心を折る形で勝利する、という構図はあるべきエンディングだと思うが、あの「トンチ」は、絵的なカタルシスに欠けるのが、どうも(というより、ギャグっぽい)。

 個人的な感想としては、「ナイトフォール・サガ」の完結を確認したいなら、読めばいいだろうが、完結にふさわしい「怒濤の盛り上がり」を期待しすぎると、微妙に肩すかしをくうかと思う。


 なお、「ナイツエンド」の後、ブルースは一時的にゴッサムを去り、ナイトウイング(ディック・グレイソン)が一時的にバットマンのコスチュームを身にまとうこととなる。

 このエピソードは、単行本「Prodigal」にてまとめられているが、こちらは現在絶版。ディックとティムの仲の良いダイナミック・デュオぶりや、チャック・ディクソン創出の「ディックはトゥーフェイスに強いトラウマを持っている」設定の登場(この設定は、ディクソンがこの後手がける『ナイトウイング』オンゴーイング・シリーズにも流用される)、ラストでのブルースとディックとの和解など、見所の多い話なので、再販を望みたいところだ。
Batman: Prodigal
Batman: ProdigalDC Comics

DC Comics 1998-01-01
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2002/01/01(火)00:01
Batman: Face the Face
Batman: Face the FaceJames Robinson Patrick Gleason

DC Comics 2006-09-06
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■Batman: Face the Face
■作:James Robinson/画:Leonard Kirk、Don Kramer、Patrick Gleason他
■192ページ/カラー/ソフトカバー/14ドル99セント/ISBN:1401209106

 2005年のDCコミックス社のメガ・クロスオーバー『インフィニット・クライシス』後、各オンゴーイング・タイトルにて展開された「ワン・イヤー・レーター」イベント(『インフィニット・クライシス』終了の時点から「1年後」に時間が飛び、その間に変化した世界を提示する、という具合な企画)として展開されたストーリーアーク。

『Detective Comics』第817~-820号と『Batman』第651~654号に掲載された全8話を収録。

 ライターは「王道かつ、意外性のある物語」「着地点に向け、着々と伏線を張りつつ展開させる技量」「忘れていたキャラクターを意外な形で再登場させるマニアックさ」「微妙なキャラクターをアッサリ殺す」などの作風で知られるジェームズ・ロビンソン。

 インフィニット・クライシス事件後、バットマンは己を見つめ直すため、ディック、ティムらと共に1年間ゴッサムを離れることとした(※この話は『52』マキシシリーズにて書かれる)。彼が不在の間のゴッサムの守護者として選ばれたのは、整形手術により元の容貌を取り戻したハーヴェイ・デント(元トゥーフェイス)だった。

 旅立つ前にバットマンから直々に格闘術を手ほどきされたデントは、期待通りにゴッサムの平和を守っていく。

 そして、1年後。バットマン&ロビンは帰還し、デントは肩の荷を下ろしたかに見えた。だが、バットマンらの帰還と前後して、ゴッサムのB級ヴィランたちが何者かに殺害されるという事件が起きる。被害者の1人マグパイの遺体を調査したバットマンは、彼女がかつてトゥーフェイスが使用していた、特異な自動拳銃によって殺害されたのだと結論する。

 果たして、一連の事件の犯人は、ハーベィ・デントなのか……?

 といった具合なストーリー。

 8話分のページを過不足なく使いつつ、じっくりとしたペースでラストまで読ませる語り口が頼もしい1冊。ジェームズ・ロビンソンのファンのみならず、ハーヴェイ・デントのファン(中盤、丸々1話をかけて、デントが自身の悪の半身であるトゥーフェイスと語り合う回なんかもあり)、あるいは「それなりにボリュームがあって1冊で完結している話」「必要以上の予備知識を必要としない本」などを求めている方にお勧め。

 ロビンソンファンにはおなじみ、「アッサリ退場させられるB級ヴィラン」も健在で、今回はKGビースト、マグパイ、ベントリロキスト&スカーフェイス他が犠牲となる。合掌。

 一方で、私立探偵ジェイソン・バード(バーバラ・ゴードンの元ボーイフレンド)を再登場させたり、とあるゴールデンエイジのキャラクターの「孫」が新キャラクターとして登場したりと、ロビンソンらしいキャラクターの使い方もニヤリとさせられる。

 またそういった本筋とは別に、本作のラストでは、ブルース(バットマン)が、両親を失ったティム(3代目ロビン)を養子として引き取るという、バットマンの歴史においてそれなりに重要な出来事が描かれるため、ロビンファンも押さえておくべき1冊だろう(まあ、ほんの3ページだが)。

 作中のブルースのセリフによると、彼は当初ディック(初代ロビン)の時のように、ティムを「被後見人(ward)」(法的には家族ではない)として引き取ろうとしたのだが、法律が改正されたために「被後見人」にすることができず、「養子」にしたのだとか。

 余談ながら、ディックはこの話の書かれる5年ほど前、『Batman: Gotham Knights』第17号[2001/7]の作中で、正式にブルースの養子になっているので、「贔屓だ」などといわないように(ジェイソン? 知らんがな)。
  
  
プロフィール

TPBman

Author:TPBman
管理人:TPBman
適当にアメリカン・コミックスの単行本を読む男。
紹介する本の嗜好の片寄りは人間性の片寄りの現れ。
キメ台詞「伏せろ! 煙は上に流れるんだ!」

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