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2003/01/01(水)00:00
Cosmic Odyssey
Cosmic Odyssey
DC Comics 2003-03-01
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■Cosmic Odyssey
■作:Jim Starlin/画:Mike Mignola、Carlos Garzon
■200ページ/カラー/ソフトカバー/19ドル95セント/ISBN:9781563890518

『インファニティ・ガントレット』『キャプテン・マーベル』『シルバーサーファー』などの「コズミックもの」のコミックで名を知られる作家、ジム・スターリンによる長編。

 異次元に棲む超宇宙的存在アンチ=ライフがこの宇宙への侵攻を開始した。アンチ=ライフは、彼の4体の分身をラーン星、サナガー星、ザンシー星、そして地球に送り込み、これらの星の内2つを破壊することで生じる連鎖反応で、銀河系全体を消滅させようとする。
 この未曾有の危機を察知したアポコリプスのダークサイドは、宿敵であるニュー・ジェネシスのハイファーザーと同盟を締結。2人はニュー・ジェネシスのオリオン、ライトレイ、フォレイジャーの3人に、スーパーマン、バットマン、マーシャン・マンハンター、グリーンランタン(ジョン・スチュワート)、スターファイアの5人を加えた8人の勇士を4つの星に送り込むが……。


 アートを担当したのは、この当時(1987~88年頃)DCでペンシラーとして頭角を現しだしていたマイク・ミニョーラ。現在知られる彼の画風――スタイリッシュに省略されたキャラクターと、強いコントラスト――は、この時点で萌芽しつつある。

 未曾有の事態を自身の利につなげようと策を巡らすダークサイド、ニュー・ゴッズの勇者でありながら凶暴な本性を秘めるオリオン、非常の事態を予期し“切り札”を用意するバットマン、冷静なマーシャン・マンハンターと自信過剰なジョン・スチュワート等々、様々な個性を持ったキャラクターが入り乱れる群像劇な展開は、スターリンの真骨頂だろう。


 ちなみに、「グリーンランタン」の作品世界における重要な設定として言及されている、「ザンシー星でのジョン・スチュワートの大失態」は、本作での出来事。

 また、このシリーズに登場した悪役アンチ=ライフの設定は、後にスターリンによるミニシリーズ『デス・オブ・ザ・ニュー・ゴッズ』に意外な形で再登場する。……個人的にはどうにも意外すぎて頭を抱えたが。

Death of the New Gods
Death of the New Gods SCJim Starlin
Matt Banning

DC Comics 2009-08-11
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2003/01/01(水)00:01
Captain America: Scourge of the Underworld
Captain America: Scourge of the UnderworldMark Gruenwald Mike Carlin John Byrne Tom Defalco Jo Duffy Peter David Ron Wilson

Marvel 2011-03-02
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■Captain America: Scourge of the Underworld
■作:Mark Gruenwald、Mike Carlin、John Byrne、Tom Defalco、Jo Duffy、Peter David/画:Ron Wilson、Mike Harris、Paul Neary、Mark Bright
■296ページ/カラー/ソフトカバー/34ドル99セント/ISBN:9780785149620

 スカージ、といってもヒゲ面のトランスフォーマーではない。ましてやイナゴでも、黒いコンボイでもない。

 1985年頃のマーベル・ユニバースにおいて、その行動の特異さ、容赦なさにより人々を震撼させた、正体不明の暗殺者スカージである。

 ――例えば、あなたが、まあ、『アメージング・スパイダーマン』あたりを読んでいたとする。当時の『スパイダーマン』は、謎の強敵ホブゴブリンが登場し、スパイダーマンと丁々発止の戦いを繰り広げていた。
 その号では、ホブゴブリンとスパイダーマンの何度目かの戦いが繰り広げられていく。あなたは夢中になってページをめくる。……と、突然、場面が切り替わり、スパイダーマンのごくマイナーな悪人ヒューマンフライが登場する。
 随分とまあ、変なヤツが出てきたものだと思いつつも、「もしかしたら、こいつは今後のホブゴブリンの物語に関わりを持つのかもしれない」と、あなたは読み進める。
 が、次の瞬間ヒューマンフライは、コマの隅っこにいた清掃作業員に射殺される。物語の本筋になんら関わることもなく、いきなり登場して、いきなり射殺されたヒューマンフライにあなたは混乱したまま「正義はなされた!(Justice is Served!)」という台詞を残して去っていく清掃員を見送る。
 そしてページをめくれば、再び場面はスパイダーマンとホブゴブリンとの戦いに戻り、ホブゴブリンのマスクがついに剥がされる。その正体は驚くべきことに、スパイダーマンことピーター・パーカーの友人、フラッシュ・トンプソンだった! そんな驚愕の展開を読みつつも、あなたの脳裏には、先ほどのあまりに脈絡のないヒューマンフライの死に様が、引っかかっている……。

 これが、スカージだ。

 彼の初出は『アイアンマン』第194号。この当時の『アイアンマン』誌は、ジェームス・ローズが2代目アイアンマンを襲名して活躍する一方、ホームレスまで身を落としていたトニー・スタークが、アイアンマンとしての再起を図るべく奮闘するという、右肩上がりに盛り上がっていた時期だったが、スカージはそれらの本筋とは全く関係ないところで悪人エンフォーサーを射殺し、「正義はなされた!」の台詞を残して立ち去った。
 ちなみにスカージは変装の名人で、この号ではホームレスの女性に化け、油断しきっていたエンフォーサーを射殺している。その後も女性に化けたり、タクシーの運転手に化けたりと、とにかく悪人たちを油断させる装いで、仕事を遂行している。

『アイアンマン』での初出後、スカージは『シング』『ファンタスティック・フォー』など、当時のマーベルのコミック各誌に脈絡なく現れ、メルター、ミラクルマン、ブルーストリーク、バジリスク等々の、微妙にマイナーな悪人を射殺していった。

 やがてスカージは『キャプテン・アメリカ』第319号で、「名もなき酒場(Bar With No Name)」において伝説の大虐殺を実行し、マーベル・ユニバースの歴史に名を残す。

 続く『キャプテン・アメリカ』第320号で、スカージはキャプテン・アメリカと直接対決をし、キャプテンに正体を暴かれるとともに、その活動にはひとまずのピリオドが打たれた。

 しかしその後も、スカージを名乗るキャラクターは、『キャプテン・アメリカ』のバックアップの短編や『USエージェント』ミニシリーズなどに再浮上し、後には『サンダーボルツ』誌上にて、闇深い歴史を持つ存在であると設定された(らしい。『サンダーボルツ』は筆者は未見)。

 そんなわけで、この単行本は、スカージの初期の活躍を集めたTPBになる。

 収録作品は、以下。

・Marvel Fanfare #29:ハルク主演回に、スカージが意外な形で登場。

・Amazing Spider-Man #278:ホブゴブリンの身代わりとなって逮捕されたフラッシュ・トンプソンを、スカージが狙う話。この時期のスカージのゲスト出演作では珍しく、スカージがその回の中心的な悪役を務める。

・Captain America #318-320:『キャプテン・アメリカ』誌より、「スカージvs.キャプテン・アメリカ」のエピソードを抽出して収録。伝説の「名もなき酒場」での虐殺は、一見の価値あり。

・Captain America #358-362:これらの号のバックアップに連載された「USエージェント」の短編を収録。2代目スカージvs.USエージェント。ちなみに同時期のキャプテン・アメリカは、「ブラッドストーン・ハント」の最中。

・USAgent #1-4:1990年代に刊行されたミニシリーズ。スカージの背後の謎の一端が明かされる話。

 これらに加えて、「スカージ・キルズ……(Scourge kills...)」と題して、各誌にゲスト出演したスカージの殺害シーンを収録(個人的には、こっちがスカージの「本体」な感じ)。
  
  
Captain America: The Bloodstone Hunt
Captain America: The Bloodstone HuntMark Gruenwald Kieron Dwyer

Marvel 2010-11-24
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 ついでに、『ブラッドストーン・ハント』のTPB。不老不死を与えるという伝説のブラッドストーンの破片を求めるキャプテン・アメリカ&ダイヤモンドバックが、バロン・ジーモに雇われたバドロックと配下らと丁々発止の戦いを繰り広げる冒険活劇。現在のキャプテン・アメリカの名悪役、クロスボーンズの初登場エピソードでもある。

 オリジナルのTPBは1993年に刊行。紹介しているのは2010年に刊行された新版単行本(実は1993年版の方が装丁が微妙に豪華だったりする)。

 収録は、Captain America #357-364。
  
  
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