アメリカン・コミックスの単行本を紹介していくブログ。現在仕込み中につき仮営業。
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2013/01/01(火)00:00
Marvel Point One
Marvel Point OneJason Aaron Dan Slott Ed Brubaker Paulo Siqueira

Marvel 2011-08-03
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■Marvel Point One
■264ページ/カラー/ソフトカバー/24ドル99セント/ISBN:9780785156260

 マーベルが2011年に新規読者導入のために行った「ポイント・ワン」イシューを集めた単行本。

 要するに、各オンゴーイングシリーズの号数の後ろに「.1」とつけたコミックブックを刊行、それらのイシューは、各キャラクターの歴史に触れた読み切りの作品で、該当のタイトルに興味を持っている読者が求めている情報を与えつつ、次号以降から読み始めることができる……といったコンセプトになっている。

 この単行本には、以下のイシューを収録。
・Amazing Spider-Man #654.1
・Avengers #12.1
・Captain America #615.1
・Deadpool #33.1
・Hulk #30.1
・Invincible Iron Man #500.1
・Secret Avengers #12.1
・Thor #620.1
・Uncanny X-Force #5.1
・Uncanny X-Men #534.1
・Wolverine #5.1

 この号を起点に、各タイトルを読み始めてみるのもいいだろうし、また、単に人気キャラクターたちのワンショットが読める単行本として買ってもいいだろう。
  
  

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2013/01/01(火)00:02
Mystique: Dead Drop Gorgeous
Mystique: Dead Drop Gorgeous (X-Men)Brian K. Vaughan Daniel Perez Sanchez Jorge Lucas

Marvel Enterprises 2004-08
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■Mystique vol. 1: Dead Drop Gorgeous
■作:Brian K. Vaughan/画:Jorge Lucas
■144ページ/カラー/ソフトカバー/14ドル99セント/ISBN:9780785112402

 X-MENの仇敵の1人で、シェイプシフター(変身能力者)の女テロリスト、ミスティーク。その彼女を主役に、2003~2005年にかけて刊行されていたオンゴーイング・シリーズ『ミスティーク』(全24号)の、最初のストリーアーク「ドロップ・デッド・ゴージャス」の単行本。収録作品は『ミスティーク』#1-6。

 ライターは、当時、『Y:ザ・ラストマン』(2002~2008)で注目を集めていたブライアン・K.ヴォーン。

 ちなみに『ミスティーク』誌は、全24話がTPB化されていた(全4巻)のだが、現在では、第1~13号を収録した『Mystique by Brian K. Vaughan Ultimate Collection』と、第14~24号を収録した『Mystique by Sean McKeever Ultimate Collection』の、全2冊の「アルティメット・コレクション」にまとめられているので、まとめて読みたい人はこちらを買うのがお得だろう。

Mystique by Brian K. Vaughan Ultimate Collection
Mystique: Ultimate CollectionBrian K. Vaughan Jorge Lucas

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Mystique by Sean McKeever Ultimate Collection
Mystique by Sean McKeever Ultimate CollectionSean McKeever Manuel Garcia

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 X-MENの指導者プロフェッサーXは、ミュータントに関わる諸問題を、隠密裏に解決するためのミュータント・エージェント(要するにスパイ)を密かに育成し、世界各国で任務に当たらせていた。そんな中、ロシアから流出したソ連製センチネル(ミュータント・ハンター・ロボット)の行方を追っていたエージェント16が、武器商人スタインベックによって殺害される事件が発生する。プロフェッサーXは、エージェント16の任務を引き継ぐ人材として、テロリスト・ミスティークに白羽の矢を当てる。しかしそのころ彼女は、合衆国国土安全保障省の特殊部隊によって逮捕されていた……。

 ……その後、色々あってプロフェッサーXの元へ連れて来られたミスティークは、プロフェッサーから状況の説明と、ソ連製センチネルがキューバに売られたことを伝えられ、彼女の身の安全と引き換えに、センチネルの破壊任務を請け負うのだった。


 率直な感想をいうと……あまり面白くない。

 まず、ストーリー展開が面白くない。具体的にいうと、「何にでも変身できる女スパイ」が主人公のコミックスで、主人公がセンチネル運用計画を担当している将軍に化けて、センチネル基地に侵入を試みて、変装が完璧だったので、問題もなく侵入できた……そんな“当たり前のこと”が展開されていく話を読まされても、面白いとは思えない。

 何らかの事情で変装が出来なくなったとか、何らかの事情で変装がばれるとか、化けた人間が意外な事情を抱えていたことで任務の達成を困難にしてしまう……といった予定外の事態、「どんな外観にも変身できる」という主人公の能力に対立する事態が起こってこそ、ドラマが盛り上がるというものではないだろうか。

(いや実は、「変装している主人公を探知できる機械」や「負傷により集中できず、変身が不完全」といった、不慮の事態は起きているのだが、どちらもミスティークがプロフェッサーXと接触する以前の前座的なエピソードでの出来事であり、そこで手札を無駄に使ってしまったために、物語の本筋の方でそうした事態を起こせなくなっているのだが)

 そして、物語の進行上で、「ご都合主義的なイベント」が次々に発生するのも、つまらなさに輪をかけている。何にでも変身できる女スパイが、予定外の事態に遭遇しないどころか、運にも助けられて、実に手軽に任務をこなしていく。そんな物語が、面白いだろうか?

※ご都合主義の例:
「センチネルの運用計画に関わっている将軍が、ノーガードで街中に来るらしいとの情報を都合よく入手したので、街に行って将軍を拉致したところ、とてもアッサリと秘密基地の場所を教えてくれたので、将軍に化けて侵入しました」

「事前に、“破壊工作は現地人の仕業に偽装するように”とプロフェッサーXにオーダーされていたのですが、ミスティークが秘密基地に侵入した直後、武装した現地人のグループが基地に突入してきたので、偽装工作とかする必要がなくなりました」


 それと、物語のクライマックスでミスティークは「1人の無垢な存在を殺すことで、数百人の市民を救える」といった、苦渋の判断を迫られるのだが、この「無垢な存在」が、キャラクターとしてロクに掘り下げられていないため、「死んでドラマを盛り上げるために用意された小道具」でしかなく、読んでいて非常に、非常に冷める。


 こういう穴のあるシナリオも、アーティストが必要以上の技量を持っている場合は、「絵の迫力で、穴のあるシナリオを補い、押し切る」ということもママあるのだが、本作のアーティストは、そもそもスパイものなのに満足にガンアクションが描けていない上(大概のガンアクションは、「至近距離で突っ立っている敵兵士に、ミスティークが的確に弾丸を当てている」絵を描いただけ)、その上、背景もおざなりにしか描いておらず、いうなれば、「シナリオに書かれている最低限の説明を、とりあえず絵に起こしただけ」のアートであって、シナリオをなんら補強してはいない。

 本話で数少ない「面白いところ」は、冒頭とラストで、本シリーズを今後彩るであろう悪役、黒幕、その手下たちが紹介されていくシーンだった。短いページ数で、生き生きと、あるいは思わせぶりに描かれていくキャラクターは、個人的には非常に魅力的に写った。彼等の活躍が本巻でろくろく描かれていないのは非常に残念であるが、かといって、第2巻以降を購入する気力は沸いてこなかった。

 ……こう、『アルティメット・コレクション』の方で2巻分をいっぺんに読んでいたら(それらの悪役の活躍も、もう少々書かれていたであろうから)、読後の感想も違っていたかもしれない。残念。


 そろそろ悪口を並べ立てるのも嫌になってきたので(古人いわく、「詰まらない作品を詰まらないという程、詰まらないこともない」)、この辺にするが(10年以上も前の作品に今更文句を並べてもしょうがない)、まあ、ミスティークやヴォーンが好きな人ならば、読んでみるのも一興かも知れない……といった、ひどく適当なシメで終わる。


 ちなみに、本巻は、ごく一部で有名な、「エヴァンゲリオンそっくりのセンチネル」が登場する話であるが、まあ、ロクロク活躍しないので(単なるミサイルに置き換えても構成上なんら問題ない程度の、物語の状況を作るための小道具に過ぎない)、そちら目当てでこの単行本を買うのはお勧めできない。
  
  
2013/01/01(火)00:02
Captain America: Red Menace Ultimate Collection
Captain AmericaEd Brubaker Mike Perkins

Marvel 2011-06-29
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■Captain America: Red Menace Ultimate Collection
■作:Ed Brubaker/画:Marcos Martin、Javier Pulido、Steve Epting、Mike Perkins
■216ページ/カラー/ソフトカバー/19ドル99セント/ISBN:9780785156178

 2011年に小学館集英社プロダクションより邦訳版が刊行された『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』の続編。物語自体は、2013年にヴィレッジブックスより邦訳版が刊行予定の『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』の方へ続く(まあ多分、本作は邦訳されないだろう)。

 もともとこの「レッド・メナス」のストーリーラインは、『レッド・メナス』volume 1、volume 2の、全2冊の、やや薄めの単行本として刊行されていたのだが、このエントリで紹介しているものは、その2冊をまとめた「アルティメット・コレクション」版になる。

 ちなみに、前作の『ウィンターソルジャー』も、2冊の単行本で出ていたものが、やはり同様に「アルティメット・コレクション」として1冊にまとめられている(邦訳版『ウィンターソルジャー』はこの「アルティメット・コレクション」が定本となっている)。

 収録作品は、

・Captain America (vol. 5) #15-21 (2006/4-10)

・Captain America 65th Anniversary Special #1 (2006/5)

『ウィンターソルジャー』にて、キャプテン・アメリカの仇敵であるレッドスカルが死亡したのを受け、スカルの配下クロスボーンズが、スカルの後継者を求め、行動を起こす。一方、キャプテン・アメリカは『ウィンターソルジャー』事件で生存が確認されたものの失踪したバッキーを追い、アメリカのとある田舎町を訪れる。しかし、敵であるアレキサンダー・ルーキンの脳内に精神を移送し、死を免れていたレッドスカルは、ルーキンに指示を出し、独自に行動を開始する……。といった具合。

 バッキーを追うキャプテン、失った過去を取り戻すため放浪を続けるバッキー、レッドスカルの仇であるルーキンを付け狙い独自に動くクロスボーンズ、実はそのルーキンと一身同体となったレッドスカル(無論、クロスボーンズはそのことを知らない)……と、それぞれの思惑で誰かを追う各キャラクターと、彼らの背後で暗躍するスカル/ルーキンといった構図で物語は進行していく。

 前半は、結構クロスボーンズサイドの話に枚数が割かれていたり、キャプテン対クロスボーンズが割と不完全燃焼だったりと、少々モヤモヤする展開が続きつつ、クライマックスでは、あの2人のコンビが再結成! 的に読者が求めていた絵面が見られる王道な話の流れが非常に心地よい。

 その一方で、次なる物語、更なる驚愕の展開(まあ、「デス・オブ・キャプテン・アメリカ」なんだが)に向けての伏線も、丁寧に張られて行き、常に「先が気になる」状態に読者を置くこの構成は、長編ストーリーラインを追う醍醐味、という奴だろう。


 巻末に掲載されている『キャプテン・アメリカ:65thアニバーサリー・スペシャル』は、「レッド・メナス」ストーリーラインの初期の頃に刊行された特別号で、この当時の『キャプテン・アメリカ』のライターである(いうまでもなく「レッド・メナス」のライターでもある)エド・ブルベイカーがライティングを行っている。内容的には、第2次世界大戦当時のキャプテン・アメリカ&バッキー(+ニック・フューリー&ハウリング・コマンドー)が仇敵レッドスカルの秘密計画を打ち砕くというもの。

 Marcos Martinによるクラシカルな雰囲気の絵で、ゴールデンエイジの物語が描かれていく……と思いきや、ラストで『キャプテン・アメリカ(vol. 5)』本誌の方に物語が続いていくという、巧みな構成となっている。

 ……というか、『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』で、とある登場人物がマーベル・ユニバースの大物悪役と接触した背景は、この『65thアニバーサリー・スペシャル』を読んでないと解らないし、この話にゲストで登場したヒロインは、「レッドメナス」本編でも言及されていたりと、65周年特別号の単なる番外編と見せかけて、本誌と密接なつながりを持ってたりするのだが。
  
  
 まあ、とりあえず、邦訳版『ウィンターソルジャー』や『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』で、この時期のキャプテン・アメリカに興味を持った向きには、きちんとこのあたりの話も読み通し、「ああ、エド・ブルベイカーは丁寧に伏線を張っているので、きちんと順番に読まないともったいないなぁ」という感慨を抱いていただきたい。──というか、筆者もつまみ食いした後で本書を読んで「……もったいなかった」と思った1人だが。
  
  
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