アメリカン・コミックスの単行本を紹介していくブログ。現在仕込み中につき仮営業。
--/--/--(--)--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2023/01/01(日)00:01
Wolverine Origins vol. 5: Deadpool
Wolverine Origins 5: Deadpool (Wolverine)Daniel Way
Steve Dillon

Marvel 2008-12-31
売り上げランキング : 110385


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

■Wolverine Origins vol. 5: Deadpool
■作:Daniel Way/画:Steve Dillon、Stephen Segovia
■168ページ/カラー/ソフトカバー/19ドル99セント/ISBN:9780785126157

 オンゴーイング・シリーズ『ウルヴァリン・オリジンズ』第5巻。

 収録作品は『ウルヴァリン・オリジンズ』第21~27号。

「The Deep End」編(第21~25号)、「Son of X」編(第26~27号)の2編のストーリーを収録。

 それぞれの話はこのような具合。

・「The Deep End」編:アートはいつものスティーブ・ディロン。チャイナタウンで食事をたしなんでいたウルヴァリンの眼前で炸裂する爆弾入り北京ダック。それは傭兵デッドプールからの宣戦布告だった。いつもの調子で(彼なりに真剣に)ウルヴァリンを倒そうとするデッドプール。そこへダケンが現れ、事態を混乱させる……。はたして、デッドプールを雇った人間の真意とは? ダケンとウルヴァリンの因縁の行方は?
 前半は、その場の空気をコメディ調に変えてしまうデッドプールの一人舞台。後半は、その場の空気を無駄に緊張させる男・ダケンとデッドプールとのかみ合わない絡みが見所。

・「Son of X」編:第2次世界大戦当時、ウルヴァリンが派遣されていた政府の秘密実験施設の跡地が舞台。十数名の日系人に非人道的な人体実験を行っていたその施設で、ウルヴァリンは過去の罪と対面する。
 実際の所はダケンの過去の回想がかなりの部分を占める話。とある夫婦に拾われた少年は、その出自故に周囲からダケンとさげすまれる。それ故か、やがて性根をゆがませた少年は、破滅的な衝動により全てを失う。その彼の前に、謎の男ロミュラスが現れる――。
  
  
 なお、この話は、単行本『X-Men: Original Sin』を経て、続刊の『Wolverine: Origins vol. 6: Dark Reign』に続くので、読み飛ばさないように注意すること。

X-Men: Original Sin
X-Men: Original SinMike Carey Daniel Way Scot Eaton

Marvel 2009-08-19
売り上げランキング : 73645


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
 こちらが『X-メン:オリジナル・シン』。収録作品は『Wolverine: Origins』第28~30号と『X-Men: Original Sin』、『X-Men: Legacy』第217~218号。

Wolverine Origins vol. 6: Dark Reign
Wolverine Origins: Dark ReignDaniel Way Yanik Paquette

Marvel 2009-12-02
売り上げランキング : 159709


Amazonで詳しく見る
by G-Tools
 こちらが『ウルヴァリン・オリジンズ』第6巻。収録作品は『Wolverine: Origins』第31~36号。

  
  
スポンサーサイト
2023/01/01(日)00:01
Wolverine: Old Man Logan
Wolverine: Old Man LoganMark Millar
Steve McNiven

Marvel 2010-09-22
売り上げランキング : 112873


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


■Wolverine: Old Man Logan
■作:Mark Millar/画:Steve McNiven
■224ページ/カラー/ソフトカバー/29ドル99セント/ISBN:978-0785131724

『キック・アス』『ウォンテッド』他、割合に「中二病っぽい」話を書くことに定評のあるマーク・ミラーによる長編作品。

 収録作品は、『Wolverine (2003)』#66-72と、特別号『Giant-Size Wolverine: Old Man Logan』。

 現在から約半世紀後の仮想の未来を舞台に、年老いたローガンの苦闘を描く。

 この世界では、スーパーヒーローは、かつて起きたスーパーヴィランの一斉蜂起によってほぼ絶滅している。アメリカ全土はレッドスカル大統領の統治下にあり、キングピン、ドクター・ドゥーム、ハルクらが各地方を支配している(実に中二病的だ)。

 ローガン――いうまでもなく、かつてのウルヴァリンだ――は、殲滅戦を生き延びた数少ないヒーローだが、その際に心に深い傷を負い、アダマンチウムの爪を封印している。今や彼は、彼の過去を知らない女房・子どもたちと共に、カリフォルニア州サクラメントの郊外――人呼んでハルクランド――で農夫として生活している。

 だが農場の収穫は思わしくなく、地主のハルクの子どもたちに払う土地代がローガンの目下の悩みの種だった。

 そんなローガンの元に、かつての悪友ホークアイ――いまや盲目の好々爺となっている――が訪ねてくる。彼は、首都ニュー・バビロン(かつてワシントンD.C.と呼ばれた都市だ)へ、とある“荷物”を運ぶ仕事を請けおっており、ナビゲーターとしてローガンを雇いたいという。

 土地代を払うのに充分な金額を提示されたローガンは、残していく家族に後ろ髪を引かれつつも、ホークアイのスパイダーモービルに乗り込み、アメリカ横断の旅に出る。


 物語の「話形」としては、まあ、伝統的なアメリカン・ロードムービーだ。

 主人公は「過去の事件で傷を負った戦士」。彼はささやかな日常を守るために、悪友の誘いで長い旅に出る。無論、道中で主人公は「過去に負った傷」について明かす。一方で、相棒にしても何らかの「過去」を持っており、彼にの過去に関わる人間との間に一悶着ある。

 旅の終点まぎわ、相棒の運ぶ「荷物」の正体が明かされ、やはり一波乱が巻き起こる。そして主人公の心を動かす大事件が起き、ついに主人公は封印していた武器を抜き、最後の戦いに赴く。

 ……まあ、そんな感じの「おなじみの話」に、ディストピアな未来図とマーベル流のガジェットで肉付けした感じとなる(例えば、この手のロードムービーでおなじみの「パンクファッションの暴走族」が、ヘルサイクルを駆る「ゴーストライダーズ」だったり)。

 物語の話形は手堅く、各所に散りばめられたマーベル的なガジェットも面白く興味深い(ローガンらに襲いかかる「シンビオートに乗りうつられたとある動物」や、ホークアイの“娘”など)。

 耐えに耐え抜いたローガンがついに怒りを爆発させる最後の戦い(大ボリュームの増刊号『Giant-Size Wolverine: Old Man Logan』丸々1冊通してのバトルまたバトル)は非常に爽快で、オチもひねりが利いており、読んでいる間は非常に楽しい時間を過ごせることだろう。

 アーティストのスティーブ・マクニーブンは、細かなタッチやカケアミを重ねていくことで、老人となったローガンや荒廃した世界をリアルに活写している。ややもすれば頓狂なビジュアルになりがちなこの世界の風景に、重いリアルさを与えている点は高く評価したい。

 読者の期待を裏切らない、安心できる話形+安心して見られるアートで、難しいことを考えずに読める娯楽作を求める読者にオススメ。


 この手のロードムービーの常として、「続編が作りやすそうなラスト」になっている上、「思わせぶりに登場しながら結局何もしない人」も山ほどいるのだが。さて。
  
  
プロフィール

TPBman

Author:TPBman
管理人:TPBman
適当にアメリカン・コミックスの単行本を読む男。
紹介する本の嗜好の片寄りは人間性の片寄りの現れ。
キメ台詞「伏せろ! 煙は上に流れるんだ!」

月別アーカイブ
カテゴリ
最新コメント

最新トラックバック

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
アニメ・コミック
5522位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1025位
アクセスランキングを見る>>

FC2ブログランキング
検索フォーム

RSSリンクの表示
 | T. P. B. (Those Pleasant Books)TOPへ | 
Designed by DAIGO / Material by ARCHIMIX
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。