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2002/01/01(火)00:00
Batman: Knightfall Part 3 - Knightsend
Batman: Knightfall Part Three: Knightsend (Batman (DC Comics Paperback))DC Comics

DC Comics 1995-06-01
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■Batman: Knightfall Part 3 - Knightsend
■作:Chuck Dixon、Alan Grant、Jo Duffy、Doug Moench、Dennis O'Neil/画:Graham Nolan、Bret Blevins、Mike Manley、Tom Grummett、Ron Wagner、Jim Balent、Barry Kitson
■298ページ/カラー/ソフトカバー/17ドル99セント/ISBN:1563891913

「ナイトフォール」「ナイトクエスト」「ナイツエンド」の3部に渡り展開されてきた「ナイトフォール・サガ」の最終第3巻(「ナイトクエスト」は一切単行本に収録されてないが)。今巻は、最終第3部「ナイツエンド」編を完全収録。

 ちなみにこの単行本は、元々は『バットマン:ナイツエンド』のタイトルで単行本化されていたものを、改題して『ナイトフォール』の3巻目に組み込んだもの。上に貼っている表紙は、実は旧版の表紙になる。

Batman: Knightfall 3: Knightsend
Batman: Knightfall 3: Knightsend (Batman (Prebound))Chuck Dixon

San Val 2008-03
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 こちらが新版の表紙(この本は、San Valという版元が出している図書館向けの品らしい)。

 DC、マーベルあたりは、過去に出した単行本を表紙のみ変えて、ISBNコードなどはそのままで、出し直しをすることがままある。「Amazonで見た書影と全然別の本が届いた」ということはままあるので、この手の古典を買う時は注意されたし(現物を見られないネット通販では注意のしようがないが……)。

 ――中身自体は同じなのだが、本棚に並べた時に、旧版・新版が混じっているとデザインが不統一で微妙に哀しくなるものだ。


 収録作品は、

・Batman #509
・Shadow of the Bat #29
・Detective Comics #676
・Legends of the Dark Knight #62
・Robin #8
・Catwoman #12
・Batman #510
・Shadow of the Bat #30
・Detective Comics #677
・Legends of the Dark Knight #63

 の全10号分。

 前2巻の「ナイトフォール」編がおおよそ『バットマン』と『デテクティブ・コミックス』の2誌の間で展開されていたのに対し、「ナイツエンド」はさらに『シャドー・オブ・ザ・バット』と『レジェンズ・オブ・ザ・ダークナイト』の2誌が加わり、その上、創刊1年目の『ロビン』『キャットウーマン』ともクロスオーバーしている。

 当たり前だが、各誌でペンシラーが異なるため、アートは前の巻と比べて、よく言えばバラエティに富んだ、悪くいえば統一感のない印象。

「ナイトクエスト:サーチ」編を経て、背骨に負った重傷を癒したブルース・ウェインは、バットマン復帰への最後の試練として、謎の女暗殺者レディ・シヴァの用意した格闘家と戦うこととなる。
 一方、「ナイトクエスト:クルセイド」編での経験で、精神の平衡を揺るがせつつあったアズラエル・バットマン(ジャン=ポール・ヴァレー)は、重武装のバットコスチュームを身にまとい、徐々に暴走を始めていく。
 ロビン、ナイトウイング、キャットウーマンらがアズラエル・バットマンの暴走に巻き込まれる一方、ブルース・ウェインは復帰への一歩が踏み出せずにいた……。


 一応、三部作クライマックスの話ではあるものの、前半部はブルースとアズラエル・バットマンが絡まず、変なテング(コウモリ)の面をつけたブルースが、アジア系の格闘家と戦うシーンが続く。

 後半、『キャットウーマン』誌上でようやくブルースはコスチュームを身にまとい(……『バットマン』『デテクティブ』本誌で復帰して欲しかった)、以降はアズラエル・バットマンとの戦いになだれ込む。

 が、この戦いも、微妙にツボを外した形でアズラエル優勢となり、最終的にブルースは、逃げながらの「トンチ」でアズラエルを倒す。単にドつき合いで勝つのはなく、アズラエル・バットマンの心を折る形で勝利する、という構図はあるべきエンディングだと思うが、あの「トンチ」は、絵的なカタルシスに欠けるのが、どうも(というより、ギャグっぽい)。

 個人的な感想としては、「ナイトフォール・サガ」の完結を確認したいなら、読めばいいだろうが、完結にふさわしい「怒濤の盛り上がり」を期待しすぎると、微妙に肩すかしをくうかと思う。


 なお、「ナイツエンド」の後、ブルースは一時的にゴッサムを去り、ナイトウイング(ディック・グレイソン)が一時的にバットマンのコスチュームを身にまとうこととなる。

 このエピソードは、単行本「Prodigal」にてまとめられているが、こちらは現在絶版。ディックとティムの仲の良いダイナミック・デュオぶりや、チャック・ディクソン創出の「ディックはトゥーフェイスに強いトラウマを持っている」設定の登場(この設定は、ディクソンがこの後手がける『ナイトウイング』オンゴーイング・シリーズにも流用される)、ラストでのブルースとディックとの和解など、見所の多い話なので、再販を望みたいところだ。
Batman: Prodigal
Batman: ProdigalDC Comics

DC Comics 1998-01-01
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