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2013/01/01(火)00:02
Captain America: Red Menace Ultimate Collection
Captain AmericaEd Brubaker Mike Perkins

Marvel 2011-06-29
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■Captain America: Red Menace Ultimate Collection
■作:Ed Brubaker/画:Marcos Martin、Javier Pulido、Steve Epting、Mike Perkins
■216ページ/カラー/ソフトカバー/19ドル99セント/ISBN:9780785156178

 2011年に小学館集英社プロダクションより邦訳版が刊行された『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』の続編。物語自体は、2013年にヴィレッジブックスより邦訳版が刊行予定の『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』の方へ続く(まあ多分、本作は邦訳されないだろう)。

 もともとこの「レッド・メナス」のストーリーラインは、『レッド・メナス』volume 1、volume 2の、全2冊の、やや薄めの単行本として刊行されていたのだが、このエントリで紹介しているものは、その2冊をまとめた「アルティメット・コレクション」版になる。

 ちなみに、前作の『ウィンターソルジャー』も、2冊の単行本で出ていたものが、やはり同様に「アルティメット・コレクション」として1冊にまとめられている(邦訳版『ウィンターソルジャー』はこの「アルティメット・コレクション」が定本となっている)。

 収録作品は、

・Captain America (vol. 5) #15-21 (2006/4-10)

・Captain America 65th Anniversary Special #1 (2006/5)

『ウィンターソルジャー』にて、キャプテン・アメリカの仇敵であるレッドスカルが死亡したのを受け、スカルの配下クロスボーンズが、スカルの後継者を求め、行動を起こす。一方、キャプテン・アメリカは『ウィンターソルジャー』事件で生存が確認されたものの失踪したバッキーを追い、アメリカのとある田舎町を訪れる。しかし、敵であるアレキサンダー・ルーキンの脳内に精神を移送し、死を免れていたレッドスカルは、ルーキンに指示を出し、独自に行動を開始する……。といった具合。

 バッキーを追うキャプテン、失った過去を取り戻すため放浪を続けるバッキー、レッドスカルの仇であるルーキンを付け狙い独自に動くクロスボーンズ、実はそのルーキンと一身同体となったレッドスカル(無論、クロスボーンズはそのことを知らない)……と、それぞれの思惑で誰かを追う各キャラクターと、彼らの背後で暗躍するスカル/ルーキンといった構図で物語は進行していく。

 前半は、結構クロスボーンズサイドの話に枚数が割かれていたり、キャプテン対クロスボーンズが割と不完全燃焼だったりと、少々モヤモヤする展開が続きつつ、クライマックスでは、あの2人のコンビが再結成! 的に読者が求めていた絵面が見られる王道な話の流れが非常に心地よい。

 その一方で、次なる物語、更なる驚愕の展開(まあ、「デス・オブ・キャプテン・アメリカ」なんだが)に向けての伏線も、丁寧に張られて行き、常に「先が気になる」状態に読者を置くこの構成は、長編ストーリーラインを追う醍醐味、という奴だろう。


 巻末に掲載されている『キャプテン・アメリカ:65thアニバーサリー・スペシャル』は、「レッド・メナス」ストーリーラインの初期の頃に刊行された特別号で、この当時の『キャプテン・アメリカ』のライターである(いうまでもなく「レッド・メナス」のライターでもある)エド・ブルベイカーがライティングを行っている。内容的には、第2次世界大戦当時のキャプテン・アメリカ&バッキー(+ニック・フューリー&ハウリング・コマンドー)が仇敵レッドスカルの秘密計画を打ち砕くというもの。

 Marcos Martinによるクラシカルな雰囲気の絵で、ゴールデンエイジの物語が描かれていく……と思いきや、ラストで『キャプテン・アメリカ(vol. 5)』本誌の方に物語が続いていくという、巧みな構成となっている。

 ……というか、『キャプテン・アメリカ:シビル・ウォー』で、とある登場人物がマーベル・ユニバースの大物悪役と接触した背景は、この『65thアニバーサリー・スペシャル』を読んでないと解らないし、この話にゲストで登場したヒロインは、「レッドメナス」本編でも言及されていたりと、65周年特別号の単なる番外編と見せかけて、本誌と密接なつながりを持ってたりするのだが。
  
  
 まあ、とりあえず、邦訳版『ウィンターソルジャー』や『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』で、この時期のキャプテン・アメリカに興味を持った向きには、きちんとこのあたりの話も読み通し、「ああ、エド・ブルベイカーは丁寧に伏線を張っているので、きちんと順番に読まないともったいないなぁ」という感慨を抱いていただきたい。──というか、筆者もつまみ食いした後で本書を読んで「……もったいなかった」と思った1人だが。
  
  
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