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2001/01/01(月)00:03
Avengers Arena - Volume 1: Kill or Die (Marvel Now)
Avengers Arena - Volume 1: Kill or Die (Marvel Now)Dennis Hopeless Kev Walker

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■Avengers Arena - vol. 1: Kill or Die
■作:Dennis Hopeless/画:Kev Walker、Dave Johnson
■144ページ/カラー/ソフトカバー/15ドル99セント/ISBN:9780785166573

 2012年9月のマーベル・コミックス社の大規模なリランチ「マーベルNOW!」の一環として創刊されたタイトル。

 16人のティーン・エイジ・スーパーヒーロー/ヒロインが、謎のヴィランによって絶海の孤島に拉致拘束され、「これから君らには殺し合いをしてもらう」的に、最後の1人になるまで殺し合いを強要されるという話。

 ぶっちゃけたことをいえば、高見広春の小説『バトル・ロワイアル』のコンセプトをスーパーヒーローものに置き換えたものであり、単行本1巻の表紙はモロに映画版『バトル・ロワイアル』のジャケットのパロディとなっている。

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※『バトル・ロワイアル』は、北米では2003年にVizメディアから小説版、TOKYOPOPからマンガ版(画:田口雅之)がそれぞれ刊行されている。あと深作欣二による映画版は2011年末から2012年にかけて方々の地方で公開され、カルト人気を獲得したり、2012年3月頃にDVD版が好調なセールスをあげたりとかそんな感じ(同様のコンセプトの小説『ハンガー・ゲーム』の映画版にぶつける形でDVD版をリリースしたら、ウケたらしい)。

 余談ながら、ティーン・ヒーローによる殺し合いというのは、DCコミックス社でも2008年に『テラー・タイタンズ』でやっている。

Terror Titans
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 筆者は『アベンジャーズ・アリーナ』のコンセプトを聞いたとき、「いまさら『テラー・タイタンズ』のイタダキか?」と思ったものだが、その後、今更どころか2012年に北米でプチブームになっていた『バトル・ロワイアル』のコンセプトを臆面もなくイタダイていることを知って、喜怒哀楽のどれともつかぬ嘆息を漏らした記憶がある。

 あと本作はミニシリーズかと思ったら、オンゴーイング・シリーズだった(上記の『テラー・タイタンズ』は全6話のミニシリーズだったので、なんとなくこちらもミニシリーズだと思っていた)。

 閑話休題。


 本作のストーリーをもう少々詳細にいうと、アベンジャーズ・アカデミー、ブラドック・アカデミー(本作が初出のイギリスのメタヒューマン訓練施設。キャプテン・ブリテンことブライアン・ブラドックが校長を務める)、それにランナウェイズのメンバーや、12話で打ち切られた『センチネル』の主人公、1990年代から活躍し続けてる古参ティーン・ヒーローだのといった、総勢16名の歳若の少年少女のスーパーヒーロー&ヒロイン予備軍が、X-メン系のマイナーなヴィラン、アーケードによって絶海の孤島(っぽい人造の施設)に放り出され、30日間の期限内に最後の1人になるまで殺し合いをする、という、実に陰惨な話。

 ミもフタもないことをいえば、ティーン・ヒーローが死と隣り合わせのサバイバル生活で、人間関係がギスギスしていき、衝動的に他人を害していく感じの悪趣味なドラマを見たい人(まあ、筆者だ)向けの作品で、それ以上でもそれ以下でもない。

 この第1巻の収録分(Avengers Arena #1-6。案外薄い)での作中時間は大体10日ぐらいが経過しているが、死人は片手で足りる程度と、まだまだ序章といった感じ。とはいえ人間関係のギスギス具合はいい具合に煮詰まりつつある。

 個人的には本作は、「マイナーな既存のキャラクターはアッサリ殺す」「新参キャラクターはきちんと掘り下げた上で殺す」といった、TPOをわきまえた殺しぶりができてるので、“この手のジャンル”としては今のところ及第点、といったところか。

 今巻の見所は、本作が初出となる、ブラドック・アカデミーの生徒たち(キッド・ブリトン、ブラッドストーン、アナクロニズム、エイペックス、ナラ。最後の2人は女性)。

 回想シーンで各キャラクターのいびつな人間関係(平行世界の英雄、というかガキ大将のキッド・ブリトンがエイペックスとナラに二股かけつつ、能力で劣るアナクロニズム、ブラッドストーンの2人を見下してる)を描きつつ、今巻の後半で、いかにも計算高そうなエイペックス(今巻では能力の詳細は語られないが「ああ、多分こういう系統の超能力を持ってるんだろうな」というのは読み取れる)の行動によって関係が崩壊していく様は、“この手のジャンル”の醍醐味といえるだろう。

 とりあえず、最終ページを見て、「ま、こういう結末になるわな」と、嘆息することは請け合い。

 次巻以降も、彼ら「死ぬべくして生み出された新キャラクター」らの行動に期待したい(悪趣味)。
  
  
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